ちょんぴ

猫ちょんぴ、5日(水)に点滴を受けるも、その後は思うほど食欲回復せず。チューブ入りゼリーを日に何度か舐めるのみ。眠るでもない、起きているでもない、半目でうつらうつらしている時間が長くなる。
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11日(火)、仕事の帰りにデパ地下で刺身用のアジを買う。家に帰り、パックを破ってちょんぴに匂いをかがせると口をにちゃくちゃと動かす。これは食べそう。小さく切って手に載せると、一口、二口、食べる。量にして大さじ一杯くらいか。食べてくれたことでこちらが安心する。口の周りを拭いて、ねこたつの上に寝かせる。大層疲れた様子。咀嚼も運動やから疲れるわなあ。

12日(水)、小春日和。終日、猫と共に家居。ねこたつから降りて窓の前に行き、「開けて」と鳴く。鳴いても声は出ない。空気が洩れる音がするだけ。窓を開けるとベランダから外へ出る。日がさんさんと当たり、あたたかい。窓から、外の日向で寝そべっているのが見える。もともと外猫なので、元気な頃は日に何度も出入りしていたのだが。しばらく様子をみてから、つっかけを履いて迎えに行く。わたしの姿を見て近づいてくる、その数メートルが遠いらしく、足がふらついている。抱えて家に帰る。軽い。軽すぎる。

13日(木)、立っていることができない。水を飲もうとしてコップに顔を近づけたところで力尽き、顔を半ばコップに突っ込んだまま腹ばいになっているところを発見し救出する。夕方、こたつのそばで粗相をしていたが、すぐ気付いたので大したことはなかった。夜、ねこたつの上に寝かせるも、身動きするたびに無防備に頭から墜落する。痛そうなのでこたつの横に毛布を敷いて寝かせる。名前を呼んで、頭をなでると何となくこっちを見る。耳が冷たい。

14日(金)、一段と朦朧としている。呼吸が弱々しい。「行ってくるわなー」と頭をなでて出掛ける。15:30頃、帰りがけの西大寺の駅で、携帯に電話が掛かってくる。学校から戻った息子2号から。「ちょんぴ冷たくなってる」。そうか――。電車の座席に座って、30分、真っ直ぐ前を向いて泣く。

家に帰ってみれば、朝出掛けた時のまま、何の苦しみもなかったように横になって、ほんのり薄目をあけて、おだやかに最期を迎えていました。撫でたら冷たくて、硬くて、でも「ちょんぴただいまー」と言うたら、にゃあ、て頭を上げて起きてきそうやね、と、夫と息子たちと―。

今日は夫の誕生日。ちょんぴの育ての親の犬のA子さんは夫の兄の誕生日に亡くなりました。一生忘れへんと思います。
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野良猫の子で、何の変哲もない雑種の雉虎でしたが、立派な猫でした。17年と6ヶ月20日、長い長い間、一緒にいてくれました。ちょんぴ、ありがとう。みんなちょんぴが大好きやで。

はげまして下さったみなさま、本当にありがとうございました。
Commented by きみょんっち at 2008-11-15 00:51 x
本当に本当に本当にお疲れ様でした。
いまは何を見ても悲しいね。
Commented by ひりすてん at 2008-11-15 00:52 x
縁があったんですね。
ほんとうの縁が。
Commented by keiichi at 2008-11-15 01:46 x
思ひ出の寄せては返す忘れ花  敬一
Commented by レイモンド飛田 at 2008-11-15 07:19 x
ねこたん、あとりさんに育てられてすごく幸せだったと思います。
Commented by 通りすがり(毎日) at 2008-11-15 08:24 x
ちょんぴ・・・
Commented by tin_box at 2008-11-15 22:02
(T_T)。

私も今までに2回、見送りました。
しばらくは、いつも居た場所を見るたびにグッときてしまうんでしょうね。
でもそれは、悲しいじゃなくて、美しいことだと思いますよ。
Commented by 黒山羊 at 2008-11-15 23:42 x
ちょんぴの体は無くなって触れる事はできなくなっても、あとりたんの一部になってると思う。だからあとりたんが美味しいものを食べたらちょんぴも美味しいと感じてるし、楽しい時間を過ごしてたらちょんぴも楽しい筈。

ちょんぴは幸せな猫生涯を送ったと思います。人間やったらこれ以上ない大往生やわ。

しばらくは辛い時間が続くかもしれないけれど、自分の中にちょんぴがいると思って体を大事にしてください。
Commented by ろこ at 2008-11-16 00:08 x
あとりさん、うわ~~ん。
泣いて、泣いて、泣いてしまいました。

刺身用のアジをもらっておいしかった。
みんなにたいせつにしてもらって嬉しかったよ。
あとり母ちゃん、家族のみんな!ありがとう!

と言ってちょんぴは逝ったとおもいます。

あとり家のみんなの心の中にいつまでも生きているちょんぴ!
このブログを読んでいるみんなの心にも生きているよ!ちょんぴ!
Commented by つぼ at 2008-11-16 09:43 x
悲しい時には悲しむしかないですものね。
それでも、あとりさんの息子さんは多くのことを学ぶでしょう。老い、死、介護、母親の悲しみ。それは・・人生の糧
Commented by minstrel1209 at 2008-11-16 10:36
つらいですね。。
こんなにタイセツに 愛されて

これからも ちょんぴは
あとりさんやご家族に
寄り添っていてくれます きっと♪
Commented by やまんね at 2008-11-16 17:07 x
ちょんびちゃん、いっぱい、いっぱいありがとう!
あなたのものを思う、静かなまなざしが好きでした。
あとり家で幸せでしたね・・・
Commented by ぱっち at 2008-11-17 14:34 x
最後に美味しいものを食べて、大好きな家族に愛された思い出を胸に抱いて虹の橋を渡って行ったんですね、ちょんぴ。
ちょんぴがもし自分の人生を振り返っていたならば、「自分は幸せやったにゃぁ~、ふふ」っと、笑ったんじゃないでしょうか。
そんな気がします。
Commented by konohana-bunko at 2008-11-17 14:46
みなさま あたたかいおことば、ありがとうございます。
こんなにみなさんにいたわっていただいて、ちょんぴも喜んでいると思います。
Commented by ach1029 at 2015-07-29 00:22
ちょんぴ・・うちのダネみみ太がそっちへいったで^m^23才4か月ほーんまに長生きしてくれた・・そっちで会うたら、仲良くしてやってな^m^たのむでー(^o^)/
Commented by ach1029 at 2015-07-29 01:19
↑通りすがり(ごぶさた)
Commented by konohana-bunko at 2015-08-01 12:37
通りすがりさま!まあ、まあ、何と……お久しぶりです!忘れずにいて下さってありがとうございますm(_ _)m
そうだったのですか、ダネみみ太くん、よーくがんばりましたね…… はい、ほんまに、猫のお浄土で、みんな仲良う、しあわせにね。
23歳4ヶ月!何だか、ことばが出て来ません(TT)
by konohana-bunko | 2008-11-14 22:20 | 猫是好日 | Comments(16)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


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