横倒しのオリオン

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こころが痺れている。

息子から、「猫がもう――」という電話をもらった時、ついにこの時が来たのかと思った。それと同時に、千分の一ほど「ほっとした」とでもいうような気持ちになった。もうこれ以上、猫が痛い思いや苦しい思いもしなくていい、そういう意味で。
このように猫との別れを受け止めることができたことを、しあわせに思う。猫が時間をくれたからだ。わたしたちに寄り添い、花がだんだん枯れてゆくように、ゆっくり衰えていってくれたから。

それにしても、がっくりと力が抜けた。猫がいなくなることが、こんなに悲しいとは思わなかった。

夕方から寒気が入ってきて、急に寒くなった。夜、洗濯物を干そうとベランダに出たら、空は磨いだように真っ暗で、東の低いところに横倒しのオリオンがきらきら光っているのが見えた。窓を開けたままにしていたら、猫が大きな声で鳴きながら帰って来そうな気がした。
Commented by 通りすがり(毎日) at 2008-11-19 00:17 x
おかん・・はよ元気になってや♪ボクは(ワシは・・かな?^m^)いつもハタでおって見とんでー(^O^)/って・・ちょんぴの声が聞こえそうな。。
Commented by やまんね at 2008-11-19 22:14 x
あ~こわいな・・・私の犬は11歳、かわいくてかわいくて、夜は私の布団の上で眠ります。私の行くところいつも目で追うのです。でもいつかは別れがくるよね・・・
Commented by konohana-bunko at 2008-11-20 22:27
毎日さま ほんまに、ほんそこに居りそうな気がします。

やまんねさま 先取りして心配することはないと思いますよー。毎日一緒に、楽しく過ごすのが一番です。また機会がありましたら、お写真見せて下さい。(^^)
Commented by ろこ at 2008-11-20 23:41 x
あとりさん、こんにちは。
ちょんぴちゃんが天に召されてまだ日が浅いので見るもの見るもの想い出が染み付いて悲しみが深いと思います。

からだは滅びても思い出は決して滅びません。
滅びないどころかそれはいつしか心の支えとなって明日へと歩ませてくれるものとなると思います。

ちょんぴちゃんは、偉いね。そうやっていつまでも家族みんなの心の支えになるんだからね。みんなのことを天国から見守っていてね。

Commented by konohana-bunko at 2008-11-22 20:01
ろこさま ありがとうございます。おこころづかい、うれしく存じます。
by konohana-bunko | 2008-11-18 22:37 | 猫是好日 | Comments(5)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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