もう一度

ちょんぴ。ちょんぴは今どうしていますか。魂というものがあるのか、あれば生まれ変わるのか、母ちゃんはあるんやないかと思っていますが、本当のことはわかりません。もし天国というところがあるのなら、それはこの世とよく似た場所なのではと思ったりします。ちょんぴが最後に散歩に出掛けた日みたいに、いいお天気で、鳥が鳴いているような時は、特に。

ちょんぴがおらんようになって母ちゃんはたいへん寂しいです。今でも時々泣きます。パパや兄ちゃんたちは、泣いてはしませんが同じ気持ちだと思います。

ちょんぴ、母ちゃんはもう一度猫を飼おうと思います。ちょんぴは母ちゃんが生まれて初めて飼うた猫でした。猫と生きることはこんなにしあわせなことなんやと、母ちゃんはちょんぴに教えてもらいました。老いて死ぬということは立派なことやということも教えてもらいました。また猫を飼って、精一杯かわいがってやろうと思います。それは、母ちゃんが生きている間しかできないことだから。



チビが来たよ。しましまぐるぐるの女の子やで。上から見たら、イラガの繭が落ちてるみたい。子猫って、こんなに小さかってんナ。
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どうか、この子を見守ってやって下さい。
by konohana-bunko | 2008-11-28 13:52 | 猫是好日

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり