アヒルの向こうに日が沈む

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何も書かない間に十月になっている。ここしばらく、何をしていたのだったか?
26日(土)はお店番の帰りに天満橋、八軒屋浜まで寄り道をする。水都大阪2009のイベントのひとつ「フローティング・ダック」、これだけは見てみたかったので。カメラを手にいそいそと川辺に行ったら、アヒルがいた。でかい、かわいい、そして馬鹿馬鹿しい。しかも北東に向いて係留されているので顔が見えない。向こう岸に渡る気力も時間もない。ああ、アヒルの御居処の向こうに日が沈む。
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読売新聞の書評欄を読んで、富岡多惠子『隠者はめぐる』(岩波書店)を注文する。装幀=菊地信義。
Amazonの箱をめりめり開け、最初をとばして「五 親類の義理」「六 歌を売る」「七 賤の夫」から読む。面白い、そして、気持ちいい!もう、いろんなところからウロコがはがれる音がするよ。そうやねん。うちはこんな橘曙覧が読みたかってん。
読みたかってんついでにいつも思うのは、(司馬遼太郎が橘曙覧について書いたものがあったらよかったのになあ)ということ。ほんの小さなエッセイでもいいし、誰か違う人についての小説の中のエピソードでもいいから。――でも、高いところを飛ぶ鳥の眼からすれば、点景に使うにしろ、曙覧は純情可憐すぎるんかもしれへんなぁ。
Commented by ろこ at 2009-10-06 20:02 x
あとりさん、こんにちは。
わぁ~。私も読んでみたい!

>うちはこんな橘曙覧が読みたかってん

っと、あとりさんがいう橘曙覧を、富岡多惠子はどんな風に読んでいるのか知りたくなりました。
私もこのあと、注文しよっと!
「でも、高いところを飛ぶ鳥の眼からすれば、点景に使うにしろ、曙覧は純情可憐すぎるんかもしれへんなぁ。」というあとりさんの思いも、言いえて妙!「うん、かもしれへん!」
Commented by konohana-bunko at 2009-10-08 22:36
ろこさま 台風一過、ご無事だったようで何よりでした。富岡多惠子のこの本、曙覧を「清貧の歌人」とまつりあげたりせず、ひとりの生活人としてとらえているところが実に気に入りました。ろこさまもぜひ、これはおすすめです。
by konohana-bunko | 2009-10-06 10:55 | 日乗 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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