高麗美術館 『朝鮮虎展』

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24日、車で京都へ。高麗美術館朝鮮虎展』を見に。よいお天気。
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朝鮮の絵に鵲虎図というのがあるというのは、前にここで見た「愉快なクリム―朝鮮民画」展で知った。あの鵲虎図がえらく気に入ってしまったところへ、「虎展」というのだから、これはぜひ見に行かな、と思った次第。
中に入ると、ちょうど学芸員さんの解説が始まったところだった。
民画の鵲虎図。双幅の龍虎図。今回は、朝鮮の絵ばかりでなく、中国と日本の虎の絵も見比べられるようになっている。
中国や朝鮮の虎は、松とセットで描かれるが、日本の虎は竹とセットになっていること。朝鮮半島には、南のごく一部にしか竹が自生していないこと。朝鮮の虎の絵は平面的だが、中国の虎の絵は立体的で毛並みも細密に描かれていること。日本には虎がいなかったから、画家は毛皮を見たり、猫を参考にして虎の絵を描いたこと。いろいろ、教えていただく。とてもわかりやすい。
目玉は、朝鮮の虎の絵をお手本にして、伊藤若冲が描いたという、虎の絵。虎が、前足の肉球を舐めているところ。お手本になった絵は、残念ながら展示のお休み期間だったが、若冲の絵は楽しかった。お手本と構図がそっくりなんだけれど、顔がね、何かこう、ユーモラス。
あと、昔の人は虎と豹を混同していて、トラ柄をオスの虎、ヒョウ柄をメスの虎と思っていた、とか。

展示の中で「あ、これ欲しい!」と思ったのは、昔のおもちゃ、小さい張り子の起き上がり小法師。3種類あって、虎と、馬と、3つ目が何かわからない。ピンクに紺の花柄なので、豹かと思ったら、「海駄」と書いてある。学芸員さんによると、海駄とはヨーロッパでいう一角獣(ユニコーン)のようなもの、邪気を避ける想像上の動物で、日本にある狛犬で角があるものはこの海駄がもとになっているとも。
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帰りがけに受付で「目の眼」を衝動買い。(表紙左のピンクのが海駄。)
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これは……うちにあったやきものの筆置き。古いものではない。
Commented by tin_box at 2010-01-31 21:25
あー、地元にも朝鮮美術展来たとき、観にいきました。
面白い虎でした。
でも大事にされていないのか、黒く変色してよく見えないのが多かったです。
Commented by konohana-bunko at 2010-01-31 22:18
tin_boxさんもご覧になりましたか。確かに黒ずんでいました。美術品というより、調度として実用していたものかもしれませんね。
by konohana-bunko | 2010-01-29 22:21 | 日乗 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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