まいちゃんのお祖母ちゃん

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自分の携帯に、見たことのない番号から電話が掛かってきた。大抵は気持ち悪いので取らずに放っておくのだが、その日は思い切って、はい、もしもし、と出てみた。
「もしもし、まいちゃん?」と、年配の女性が急き込むように話しかけてくる。
「いえ、違います」と答えると、
「えっ。まいちゃんちゃうの」ととても心外そうな声をだし、何か納得いかへんわ、というような間があって、切れた。
何日か経って、また掛かってきた。「まいちゃん?」「いえ、違います」「はぁ……」ぶつっ。
忘れた頃に、ときどき掛かってくる。わたしはこの人を、まいちゃんのお祖母ちゃんと呼ぶことにした。(本当にお祖母ちゃんなのかどうかは知らない。)
電話がつながると、「もしもしまいちゃんー、あのなぁ……」と一方的に話し始める。
「もしもし~、まいちゃんと違いますよー」と返事すると、
「まいちゃん違うの……?」と、一旦はがっかりするのだけれど、
「でも****番でしょう」と急に勢いづいてわたしを叱る。
「いえ***#番です」
宝くじだったら前後賞なんだけどなぁ。
Commented by kawasusonomiya at 2010-03-02 18:46
こんにちは、やわらかなピンク色の、エリカの花ですね・・。生き生きしてる感じです。

私の姪っこにも、まいちゃんがいます。・・もちろん私が携帯のお祖母ちゃんではありませんが。年配の人にとって、、携帯の電話番号って、すこし、なじみにくいかもしれませんね・・。
Commented by konohana-bunko at 2010-03-02 21:42
kawasusonomiyaさま こんばんは!
一生懸命番号を押して掛けて来られたのかと思うと、何とも憎めない間違い電話ではあります。(^^)
kawasusonomiyaさまのところのふきのとうもすてきですね!写真を拝見しながら、深呼吸したくなりました。
by konohana-bunko | 2010-02-28 21:38 | 日乗 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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