植田正治、仙波龍英

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7日(月)、京都へ。美術館「えき」KYOTOで開催中の植田正治写真展「写真とボク」を観に。この美術館に来るのははじめて。
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作品はモノクロがほとんど。ほどほどにコンパクトなサイズの(家でも飾れそう!)作品がたくさん出ていた。
あらかじめ、こういう絵が撮りたいという明確なイメージがあって、それをカメラの前に現すために周到に道具を並べ人を配置して撮る――砂丘にぽつんと人が立っているのに、そこに至る足跡がない!――という写真。いや本当に、シュール!
そう、どの作品もシュールなのだけれど、映っているひとりひとりには、すごく「生きている匂い」がするのだ。外で遊んで帰って来たこどもの、日なたの藁みたいな匂いとか、お父さんのスーツのナフタリン臭とか、お母さんさっき漬け物切っとったでしょうというような、生身の気配が。そういうなまなましい匂いが、砂の上に置かれることによってちょうどいい感じに中和されて絵になっているように思えた。

奥さんの写真がいっぱいある。きれいな人。家族がいて、地元を離れず、生涯アマチュアで、好きな写真を続けて……そういう人生て、ええね。

「狆」という作品が気に入った。砂の上に少年が立ち、その横に、垂れ耳長毛の中型犬が座っている。風が吹いて、犬の毛がなびいている。この犬の毛色――身のほとんどが黒で、顎の下や腹が白、手足の先にブチの靴下――が、昔飼っていた犬とそっくり。
でもあの写真の犬は狆ではないと思う。鼻筋通ってたし。

帰りに東寺のブで、仙波龍英さんの本を見つけて買う。『夢魔の館 ホーンテッド・マンション』(マガジンハウス)。仙波さんて面白い人やってんなぁ。新野新みたいに笑てしまうわクックックッ。
Commented by izayoi_forest at 2010-06-08 17:46
シュルでしたねー☆ でも かなり影響されて~
急に 砂丘に 旅したくなったり^^
無意識に 植田正治的世界を探してたり^^
静謐な空間だったのも うれしかったです…☆ くみこ
Commented by konohana-bunko at 2010-06-08 19:34
izayoi_forestさまも、行って来られたんですよね~。砂丘行きたくなりますよね!砂浜でもいい、でっかい砂場でも!(笑)
会場、静かで、落ち着いた雰囲気でしたね。デパートの中とは思えないくらい。展示室ね、壁の下部が筒抜けになっているところがあって、壁の向こう側の人の、足の動きがちらちらと……写真と相まってこれもシュールな光景でした。(^^)
by konohana-bunko | 2010-06-08 15:57 | 日乗 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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