橋本喜典歌集 『無冠』
2005年 04月 15日
今われは悲しかれども幼ならのまつはりつけばまつらはせけり 橋本喜典
傷もたぬ魂などのあるまじく大樹は深き翳を抱けり
もっと読んでみたくなったので、思い切って歌集を買ってみた。(『無冠』/1994年不識書院刊。)
ひしひしと花咲き満てる樹の下に涙ながしている犬に遭う 橋本喜典 『無冠』
いぬのふぐり・菫・たんぽぽ地に低き花は最も神を仰がむ
残りもの朝夕(あさよ)に食べて今日のもの残せる妻をつくづくと見る
平明で、いい歌。橋本喜典さんの歌と出会えて、よかった。gogejavalさん、ありがとうございます。
思い遣り