外出二件

14日(木)、母校(小学校)を訪ねる。26年ぶり。駅からバスに乗ってかつて住んでいた家へと向かう。阪急バスに乗るのもひょっとして26年ぶりか。車窓からの見覚えのある景色に号泣しそうになる。バスを降りると、団地の建物はそのままあるが、建て増しされたり、空き地が駐車場になっていたり、やはり様変わりしている。
旧宅から小学校への通学路を忠実にたどってみる。こんなに狭い道だったっけ。(堀江敏幸が読売新聞に書いていたエッセイと同じだ。)何より、樹が大きくなっている。残りの桜が、静かに迎えてくれているようだった。
学校は予想通り、校門に鍵がかかり、警備員が常駐していた。
学校からバス停へ戻る際、公設市場のあった場所へ立ち寄る。銭湯も市場もなくなっていた…が、石川書店が生き残っていた!(3/5の記事参照。)向かって左側にたばこのカウンター、真ん中が出入り口、右側にマンガと週刊誌の台、という店構えもそのまま。中へ入ると五十代はじめくらいのご夫婦が店番をしておられた。(石川のおっちゃんの息子さんかな?)と思ったがさすがに面影まではわからない。品揃えは随分簡素になって、開いた棚に文具やおもちゃが並んでいた。それでも、そこは石川書店だった。うれしかった。幸田文の『雀の手帖』(新潮文庫)を買って帰った。

15日(金)、歴史公開講座で元興寺へ行く。元興寺の手前にある「ふとんの資料館」が火事で焼けてしまっていて驚く。15日の未明から明け方まで燃えていた由。
歴史講座の講師は辻村泰善師。飾らない口調で、仏教伝来から元興寺の歴史、信仰のありようの変遷をわかりやすく語って下さる。今回は歴史講座ということで仏の教えの方の話は少なかった。いつか機会があったら、辻村師の法話も拝聴してみたい。

写真は小学校の中庭。うさぎとチャボが放し飼いにされていた。図工の先生と協力して作った池も残っていた。わたしが遊んでいた頃よりも、静かで美しい場所になっていた。天空の城の庭のようだ、と、思った。
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by konohana-bunko | 2005-04-17 20:16 | 日乗 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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