新淀川

電車が新淀川に差しかかる。窓に顔を近づけて、川を見る。河口近い川は、海と見分けがつかない。流れ下る間にくたびれて、無表情になった水。だくだくと濁って波立つ、暗い水。電車に揺られて川を渡るたび、わたしの中の何かが浄められる。ほんの少し。川面には、梅雨の晴れ間の空の青が映えている。
by konohana-bunko | 2011-06-27 08:22 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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