揚羽

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夕方、台風を含んだ強い風の中に揚羽蝶があらわれ、庭の薔薇の木に止まった。大揺れに揺れる葉の上ではたたいていたが、やがて羽を閉じ、葉裏にぶら下がった。蝶の影は葉叢に溶け込んで見えなくなった。夜も風は続き、翌朝蝶の姿はなかった。葉に掴まっていた繊い脚の、しなやかなちからを思った。
by konohana-bunko | 2011-06-28 11:41 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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