荷葉

曇り空に向け、蓮田の蓮が大きな葉を立てている。広がり重なり、隙もない葉の間になお新しい巻葉を伸ばそうとしている。時折湿った風が吹くと、蓮はいっせいに揺れる。葉の縁が捲れ、かすかに葉ずれの音がする。頭の芯が暑熱で痺れるまで、わたしは蓮を見つめている。雨が降り始めるのを、待っている。
by konohana-bunko | 2011-07-01 10:58 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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