白雨

夏の午後。さっきまで白く輝いていた入道雲が頭の上に崩れて来た。光が弱まり、影の輪郭がやわらぎ、あらゆるものが濃い色を取り戻した。アスファルトも、山も、田圃の隅の百日草も。雷鳴が一つ、また一つ。白雨が降り始めたら、全てのものの色はもう一度変わるだろう。何もかも、びしょ濡れになって。
Commented by やまんね at 2011-07-28 09:17 x
この散文詩をよんでいると、わたしのこころに懐かしさとやさしさとおだやかさがもどってきます。
Commented by konohana-bunko at 2011-07-29 09:11
ありがとうございます。うれしいです(TT)
by konohana-bunko | 2011-07-25 09:55 | 空中底辺 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
プロフィールを見る
画像一覧