仏壇

祖母の家に行く度、こどもごころに仏壇とは何とうつくしいものかと思った。漆塗りに金箔を張り巡らせた真宗の仏壇。蝋燭に火を点すと、炎のゆらぎに箔の色が映え、眩暈がしそうだった。紫紺の座布団にちょこんと載ったお鈴、線香立ての細かい灰の手触り、徳用マッチの箱の匂い、何もかもが珍しかった。
by konohana-bunko | 2011-08-17 18:51 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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