川端先生

初めて拾った柴栗を大好きな川端先生にあげようと図工室に駆け込んで「先生、栗!」と渡そうとしたら、受け取ってくれない。しまいに「拾った物を食えというのか」と背を向けられてしまった。吃驚して泣きそうになった。あの時、先生は打切棒な声で(折角の栗、持って帰り)と伝えたかったのだろうか。
by konohana-bunko | 2011-08-30 14:33 | 空中底辺

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり