緑の紐

川端先生が下足箱の前で、ナイロンの紐を切っている。把手のない下足箱の蓋、その蓋の穴に紐をつけ、開閉しやすくしたいという。私は紐を切らせてもらった。「最初の一本を基準に、同じ長さに切ること。」夕方、下足箱の全ての蓋に緑の紐がずらりと並んだところは、何かが一斉に芽吹いたようにみえた。
by konohana-bunko | 2011-09-09 13:42 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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