玄黄の花

日が暮れてから庭へ降りたら、膝のあたりから舞い上がるものが。揚羽蝶が草陰で休んでいたのだ。立ち止まって見ていると、ふわん、ふわんと羽たたいて遠ざかり、また戻って来て、夏水仙の、花の萎れた一本立ちの茎の先に掴まった。蝶は眠ると植物になるのだろうか。玄黄の花に。大きな月が昇ってきた。
by konohana-bunko | 2011-09-13 10:42 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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