冬の日

南向きの窓から日差しが入って来る。冬日は柔らかく、暖かく、眠りに落ちた猫の身体のように伸びきって、部屋の奥まで届こうとしている。眩しさにカーテンを半ば閉じると、カーテンに影が映った。臘梅の枝の影、そしてそこから飛び去る、小さな虫の影。窓がみしりと鳴り、葉の影が一斉に揺れた。北風。
by konohana-bunko | 2011-11-25 14:52 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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