冬霧

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冬霧の中を電車は行く。窓外に広がるのは穭田、草紅葉。薄の穂が真っ白に膨れて揺れている。川を渡ると水処理場、植物園。葉を半ば落とした曙杉の並木、その喬木の天辺に鴉が止まっている。一本に一羽ずつ、クリスマスツリーの星のように。柔らかげなあの高い梢に、あ、また一羽飛んで来て、止まった。
by konohana-bunko | 2011-12-17 21:08 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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