Pocket かばん新人特集号vol.4より

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2005年発行の「Pocket かばん新人特集号 vol.4」を引っ張り出してぱらぱら読む。ちょっとこころに引っ掛かったところを以下引用。

〈誰に遠慮することはない、好きなことを好きなように作ればいいはずなのに、気がついてみれば、私たちは歌を作る際に多くのルールを自分で設けていないだろうか。短歌らしい表現をしなければならない、こういう歌を作ったら人格を疑われる、できれば才能があると思ってもらいたいし、賞も獲らなければならない、私たちはそういうルールを自分で設けている。そしてそのルールは直截さをひどく減じさせる。〉 
(中村要作品「20+10」に寄せた評「簡単なカレイドスコープ」西崎憲 より)

〈まず、短歌はひとつの詩形であって、その形を守って表現するのが絶対であるということ。字足らずを、手法として故意に使うことはあるけれど、不用意な破調は回避しなくてはならない。短歌はリズムであって、リズムを外れたら短歌ではないからである。自分で気づかない場合は、だれか周囲の人に指摘してもらって、改作してから発表するのがいいと思う。
次に、短歌は相手に内容を分からせることが絶対であるということ。歌の一部の語句だけを好き勝手に解釈をして褒めあう人がいるけれど、そんな甘さにだまされてはいけない。〉 
(伊藤信彦作品「再生~起承転結~」に寄せた評「もっとリズムを大切に、もっと読者に親切に」大松達知 より)

歌を書き始めた頃、先生にいつもこれと同じことを言われていたなあと思いながら読んだ。今は言われないかといったらそうではなくて、やはり同じことを、折に触れて、言われている。大事なことだから。
by konohana-bunko | 2012-06-11 18:22 | 読書雑感 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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