雷雨

大粒の雨が落ちてきた。慌てて庭に駆け込んだら、薔薇の木で休んでいた揚羽を驚かせてしまった。揚羽は一旦舞い上がり、また薔薇の葉陰に止まった。南の空に稲光。五秒後に雷鳴。どどん、と空気が震えた瞬間、閉じていた揚羽の羽が、はっ、と開いて、また閉じた。しっかり掴まってなよ。雨が止むまで。
by konohana-bunko | 2012-08-11 16:47 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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