ふるくなったみかんをわぎりにしてにわきのえだにひっかける ヒヨドリがくる たべにくる うまそうにくう とりはてをつかって みかんをおさえることができない だからつつかれてみかんはおちたりする みかんはあおむけにおちた メジロがようじんしいしい じめんにおりて あゆみより みかんをつついてはくびをかしげ みかんをつついては あしぶみをする
あすはわりばしで みかんをえだにこていしよう
てんきだといいな
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モズはこまかくしたうちをしながらくる ヒヨドリをけちらしながらくる すごいけんまくで むねをはる あぶないで!あぶないで!と いったいだれにむかって だれでもない モズ おまえがいちばんあぶない
写真は、シメ(鴲)。シメは蜜柑を食べなかった。文鳥みたいな太い嘴で、花水木の実を割って、種だけ食べる。シメが実を割るたびに、ぱち、ぱち、と、植木鋏を使っているような音がした。