花の名はすべて春の光

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朝、開店前の園芸店で、花木の苗が並んでいるのを見る。桜桃、山茱萸、三椏、連翹、小手毬。白梅、紅梅、梅八重咲き、枝垂れ梅。河津桜、啓翁桜、枝垂れ桜、花海棠。沙羅の木。花桃、照手桃。ライラック、キングサリ、花水木、ひなびた山桜桃。 今、苗はまだ枝ばかりの姿で、ポット植えの根元には今朝の雪さえ残しているけれど、その枝先にある芽、各々の木に相応しい色と形の芽を見れば、その内におそろしいまでの力が充ち満ちていることがわかる。花芽の一つ一つに完璧な花を隠し持っていることがわかる。これらが一斉に咲いたところを思い描くだけで、幻の春の気に包まれるようで、くらくらする。
by konohana-bunko | 2013-02-09 11:19 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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