旋風

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雨が止み、半ば乾きかけた舗装の上に、桜の花片がたくさん落ちている。まだ散ったばかりの花片は、風が吹くと浮き上がる。地表近くでくるくると旋風を作り、アスファルト表面の小さな凹凸に蹴躓きながら転がる。その旋風の輪を踏み越え、自転車で駅へ向かう。どんなに冷たくても、今朝の風は春の風だ。
by konohana-bunko | 2013-04-03 17:47 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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