夜の路地

深夜の路地を自転車でゆく。いつも洗濯物の多い家が雨戸を閉てて静もっているかと思えば、昼間はひっそりしている家の台所の窓が大きく開いて、窓の内側の吊り棚に伏せてある黄色いボウルに蛍光灯の光が照っているのが見えたりする。自転車を軋ませながら辻を曲がる。南の空が開けて、赤い星が見えた。
by konohana-bunko | 2013-07-01 20:30 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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