なら燈花会

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6日(土)、奈良公園へ。この日から始まる燈花会(とうかえ)を見に。近鉄奈良駅でYちゃんと待ち合わせし、東向商店街、もちいどの通り、下御門通りをぶらぶら歩く。元花描きやくざテキスタイル・デザイナーのYちゃんがまず立ち止まったのは「手ぬぐい屋さん」。奈良にちなんだ柄の手ぬぐいがいろいろあって面白い。猿沢池の柳に亀、薬師寺の水煙の飛天、その他、その他。これがハンカチかタオルだったら買いなのだが、「手ぬぐい」だとどうも使いづらいような気がする。お土産になら、喜ばれるかもしれない。
次に立ち止まったのはやはりというか何というか、古本屋さん。朝倉文庫さんというお店。白い棚を基調とした、とても明るい雰囲気のお店。(写真1参照。)お店の奥でグラシン紙のカバーを作っていらした店主殿に「こんにちは。きれいにしたはりますね」と声を掛けると、店主殿、手をぴたりと止めて、
「――――― ヒマですから」
と、穏やかな声で一言。(そ、そんな、ヒマそうやなんてそんなつもりで言うたんと違いますから…!!)と、言い訳することもかなわず、ちょっとヘンな汗が出る。その後反省して黙って本を見せていただく。Yちゃんが横溝正史シリーズの文庫を1冊買う。
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下御門通りが尽きるちょっと手前に、またも古本屋を発見。十月書林。(写真2参照。)空気の濃いそうなお店。古本屋ばかりに寄ったらYちゃんが退屈するかなと思いきや、彼女は入り口横の箱に積んである美術全集の端本に興奮している。
「これ1冊500円やて!!」(目がキラキラしている)
「はあ。安いナ」
「こ…これ欲しい…!」(真剣)
えっ。マジですか。
「こんなん持って歩かれへんで」「せやけど欲しいしなァ」「ほんなら家に送ってもろたらええやん」「え、そんなんしてくれはんの?」というやりとりの挙句、買うことに。4冊に送料700円を付けて東京まで送ってもらうことになった。えらい予想外のお買い物。
「Yちゃんそんなん、神田神保町とか行ったらなんぼでも売ってんのんとちゃうの?」
「あるのはあるけど、みんなキチっと揃いになってて高いんやもん。自分の好きなやつだけ欲しかってん」と、Yちゃんは満足げ。なるほど、そういう需要もあるやろね。

江戸川というところで早めの夕食。鯛と鮪のカルパッチョ、蛸と小芋の煮物、丸茄子の田楽、牛肉のタタキなど。カルパッチョの上に白っぽい種がいっぱい散らかっているので(何でこんなぎょうさん酢橘の種があんねン)と意地になって箸で除けていたら、Yちゃんに「それ、松の実やデ」と指摘されて顔から汗が噴き出る。

そうこうするうち日が暮れて、燈花会が始まる。
(写真3・興福寺下の高札場/写真4・国立奈良博物館前/写真5・浮雲園地)
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by konohana-bunko | 2005-08-11 21:20 | 日乗 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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