人も歩けば物欲に負ける

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9日(日)、O-CATの5階にある丸善に寄る。2006年のカレンダーやスケジュール帳がもう出ていることに驚く。万年筆の売場をちらちらと冷やかす。そのガラスのショーケースの横に台がしつらえてあり、雑誌が平積みにしてある。Lapita11月号。輪ゴムがかけてあって、中に万年筆の付録がついているのだという。
万年筆ですよ。付録に。
雑誌の価格は980円。仮に雑誌を勘定に入れないとしたら、これは980円の万年筆だということになる。思わず、立ち止まって考え込んでしまう。(そう言えば昔、『中1時代』だったか『中1コース』だったかを年間予約したら万年筆がもらえるという企画があったよな…)などということを思い出す。その時もらえたのはおそろしくしょうむない万年筆で、すぐこわしたかなくしたかしてしまったのだが、さて。これはどうなのだろう。
このおまけ、梶井基次郎の『檸檬』にちなんで丸善が作り完売した万年筆を、Lapitaと共同企画で復刻したものだという。小さくしたので「ミニ檸檬」というネーミングはひねりがないが、嫌味のないイエローがきれいだし、デザインもオーソドックスではある。
どうしよう。何かすごく、気になる。
しばし台の前で悩む。雑誌の表紙には「ミニ檸檬」のペン先のアップの写真。金色のペン先に、Lapitaの蛙のマークが刻印されている。「人生に、物語が足りないな、と思ったら。」という惹句。その雑誌に寄り添うように、新潮文庫の『檸檬』が立てて陳列されている。そうだよなあ。ここは丸善だもんなあ。(難波だけど。)殴り書き調手書きPOP、「もし売り切れで入手できなくてもウチに爆弾を仕掛けないで下さい」はちょっと調子に乗りすぎかなと思う。あざといくらいの販促。でもこの売り方、ぐいぐいと攻め込んでくる。動揺する。動揺して、つい店員さんに、この万年筆、どこのカートリッジが使えるんですか?などと尋ねてしまう。
「モンブランかペリカンの、ショートタイプならお使いいただけます」
モンブランの黒やったら家にあるやん?と思ってしまったわたしの負け。

家に帰ってから、どきどきしながら箱を開ける。小さいけれど結構ずっしりとしている。インクカートリッジを差してみる。すぐに、インクが出てきた。硬いけれど、ひっかからない。書ける。これ、使えるよ。太めの字だから、インクの減りは早いかもしれないけど。

わーい。
Commented by sora at 2005-10-14 23:34 x
私も・・ほしくなって・・買ってしまいました。
ほんとに書きやすいし重さもあってとってもとってもいかんじ♪
教えてくれてありがとう~~~!
Commented by konohana-bunko at 2005-10-15 12:10
そうですか!それはそれは。
手に入ってよかったですね。(^0^)
by konohana-bunko | 2005-10-10 12:48 | 日乗 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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