外出

18日(火)、久し振りに奈良へ。目当ては奈良市立写真美術館、「土門拳 入江泰吉 二人展」。
「近鉄奈良駅から市内循環バスで破石町(わりいしちょう)下車徒歩」と案内にあるので、その通り破石町でバスを降りたのだが、さて、そこからの道がわからない。(写真/バスを降りたところ、高畑町交差点。)
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少し歩いて、道沿いの八百屋さんに道を尋ねると、小父さんに「そこに書いたありまっしゃろ?」と言われる。見れば、すぐ目の前のカーブミラーに矢印の表示が。恥ずかしい。矢印の指示通り歩いて、結果的には迷わずにちゃんと着いたのだが、車の通れない路地を曲がってたどっていく道で、心細かったのであります。
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展示の方は二人の写真家の作品を見比べる構成になっている。奈良の風景、室生寺東大寺法隆寺薬師寺などの諸寺諸行事、仏像、また文楽。同じものを撮影している――そしておそらくこれらの写真は「古都奈良のよきイメージ」を普及させる上で相当貢献している――のだが、作風の違いが面白い。土門拳は「ものそのもの」にがんがん肉薄する。迫力がある。時として見ているこちらが息苦しくなるほどだ。一方入江泰吉の写真はどことなく印象がやわらかく、わかりやすく、時に甘い。「ものそのもの」というよりは、どうも、映る「もの」を介して何かを言おうとしているように感じられる。どちらがうまいかと訊かれたら土門拳と答えるだろうが、家に飾るなら入江泰吉の方がいいような気がする。薬師寺の西塔礎石、中宮寺の弥勒菩薩の二人の作品が印象に残った。
by konohana-bunko | 2005-10-21 22:14 | 日乗 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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