世界のチョコレート

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先日歌会の折、会場に入る前にコンビニエンスストアに寄ったところ、チョコレートの陳列台の中に「ロシアのチョコレート」があるのを見つけた。濃い茶色のシンプルな箱にはロシア文字のみ、棚のPOPには「6種類の味の詰め合わせ」と書いてある。たまには変わったものもいいかと思い購入した。
歌会の合間、みなさんにお配りするため箱を開けてみた。なるほど、銀紙の上から6色の紙の帯で巻いた板チョコが出てきた。紙の帯にはロシア文字、それとうっすら何かのシルエットのような柄が刷られている。よく見るとそれはヘーゼルナッツやアーモンドやミルクピッチャーのようである。どうやら中のチョコレートの風味を示しているらしい。
「あ、どうぞ、みなさんお好きなのを」「ありがとうございます」
みなさんが4つ取られて、箱の中に2個残った。どちらにしようかな、包み紙を見るとひとつにはカカオの実の絵がついている。ははあ。カカオがたっぷりちゅうことやナ。迷わずその青い包み紙のチョコを選んで口に入れたら、
濃い。
こゆい。
カカオの味しかせん。全然甘くない。
「あの…」と声を出すと、4人が一斉にこちらを見た。「…このチョコ、美味しかったですか?」
「え?美味しかったですよ?」
みなさんそう仰る。(ひょっとしたら気を遣って下さっていたのかもしれないが。)それにしてもわたしが食べた粒は「カカオ」であって「チョコレート」ではなかった。ロシアン・ルーレットの本場だけあって、1箱に1個は「当たり」が入っているのか?

この話を夫にしたら、
「まだカカオの味やったらマシやん」と言う。ロシアのチョコレートの話から、〈香港チョコレート事件〉のことを思い出したのだ。

夫は香港でチョコレートを買ったことがある。金色をふんだんに使ったゴージャスなデザインの立派な箱に入った立派なチョコレートだった。値段も、それなりに結構な値段がした。夫はそれを買い、自分が通っている音楽教室におみやげとして持って行った。
次の週教室に行った夫は、知らない生徒さんから、
「先生、この人が犯人?!」
と指をさされた。
夫が面喰っていると、先生が、
「あのチョコレート、ナ、まずかったでぇ」
とにやにやしておられる。あんまりまずかったので先生が生徒さんに1粒ずつ強制的に食べさせたらしい。生徒さんのひとりは「雑巾の味がする」と言ったとか。食べてみたかったとは思わないが一体どんな味だったのだ雑巾って。
Commented by つぼ at 2006-03-20 20:30 x
カカオも雑巾も体験してみたいっす。もし、それが美味いという人がほんとにいるなら、こちらが成長するっていう可能性もある。本だって、わかんねぇ本あるしね。でもジンギスカンキャラメルみたいな本もありますわね。
Commented by konohana-bunko at 2006-03-23 17:01
確かに、ちょっと勇気を出してチャレンジしたら新しい出会いがあるかもしれません。でも雑巾はいやですねえ。
by konohana-bunko | 2006-03-18 21:37 | 日乗 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


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