『山海経 中国古代の神話世界』 高馬三良訳

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平凡社ライブラリーという新書版の本。不思議な生き物――怪力乱神――の図鑑である。絵がいっぱい載っているので眺める分には楽しいが、本文を読み始めると眠くなる。(どこそこというところには山があり、こんな木が生えており、川には玉があり…)という説明の繰り返し。そこに(何々という獣がいる、鳥がいる…)という文章が続く。頭が多いのやら少ないのやら、翼があるのやらないのやら、こうなるとドラクエのモンスターと変わらない。電車の中で読みかけたらもう眠くて眠くて、寝てしまって、どこまで読んだのかさっぱりわからなくなる。そんな中にひょっこり、

河に鳥がいる、名はよう(「幼」偏に「鳥」)(あおさぎ)、その状(かたち)は鳧(けり)の如く、青い身に朱(うすあか)い目、赤い尾、これを食うと妊娠(はらみ)やすし。(p85 第五 中山経)

こんなくだりを見つけて、やっと目が覚める。うちの近所の川にも怪力乱神の一派がいるわけだ。
by konohana-bunko | 2006-04-05 21:52 | 読書雑感 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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