橘曙覧メモ(4)

 父の十七年忌に

24 今も世に いまされざらむ よはひにも あらざるものを あはれ親なし (p34)

 母の三十七年忌に おのれ二歳といふとしに、みまかりたまへりしなりけり

35 はふ児(こ)にて わかれまつりし 身のうさは 面(おも)だに母を 知らぬなりけり (p37)

 越智通世が妻のみまかりけるとぶらひに

53 亡き母を したひよわりて 寝たる児の 顔見るばかり 憂きことはあらじ (p42)

○曙覧は紙筆墨および家伝薬を商う家の嫡子として生まれた。父は正玄(しょうげん)五郎右衛門、母は都留子。二歳の時に母と、十五歳の時に父と死別する。
by konohana-bunko | 2006-05-06 21:29 | 空中底辺 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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