楓と鹿

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所用のため出掛ける。まず奈良まで。西大寺まで、隣に座っていた若い女の人、手際よく化粧を済ませ、膝の上にファイルを広げてメモを取り始める。電車の中で店開きする人のそばにいると落ち着かないことが多いが、今日は気にならなかった。バッグにものを出し入れする手の動きが、いきいきしていた。

お買い物帰りの年配の女の人が、スーパーのレジ袋をいくつも持って、あっちの袋のものをこっちに入れ、こっちの袋のものをあっちに入れ……と際限なくやっているのを時折見かける。がさがさ、ばさばさ、落ち着かないことおびただしい。あれはきっと、やっている本人も、落ち着かない気分を紛らわせるためにやっているのだろう。

車内で『香貫』のつづきを読む。

近鉄奈良駅、随分ひさしぶり。(のような気がする。)興福寺のところに一本だけある銀杏が色づいて、明るい。楓も散っている。楓を見て、楓と鹿の歌を作ろうかと思ったが、(花札やん)と思って、やめる。

所用を済ませ、奈良から快速急行に乗って難波まで。途中、東花園の駅がとても立派になっていて驚く。難波から心斎橋。心斎橋の「ブ」、本日のお買い物は

『なぜ、猫とつきあうのか』 吉本隆明 河出文庫
『イヌとネコのパリ散歩』 P.コクラン、L.コクラン 中央公論新社

など。
ああ、今日はようけ電車乗った。
by konohana-bunko | 2006-11-26 21:46 | 日乗 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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