17音の目の喜び

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『現代俳句ニューウェイブ』 立風書房 (1991) より、目の喜びに任せて、以下抄出。

       *

     神々のフーガ  夏石番矢

  犬つるむ出雲は神のふきだまり

  蛾を肩に波の穂を踏み来る男

  海のからだに一日千秋の交通

  春分や車輪の下の金伽羅童子

  秋の卑弥呼の千の黒髪万の白髪

       *

     空蝉童子  林 桂

  藍碧の
  蘭へ
  昴の
  こころざし

  展翅せよ
  天使の
  脚を
  白妙に

  悲し
  睫毛と
  海行く章魚に
  触るる水脈

  逝く春の
  空瓶
  なべて
  小波す

  金魚藻や
  琴は
  大正
    秘曲集  
by konohana-bunko | 2007-01-18 22:57 | 読書雑感 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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