近鉄奈良の古書まつり

c0073633_22174895.jpg
30日(火)、所用のため奈良へ。よく晴れてあたたかい。橘曙覧風に言えば「ひいとよし」。興福寺あたりを少し散歩するも、鹿の姿が少ない。鹿せんべい売りも少ない。平日だからなあ。
奈良の用事を済ませて、西大寺へ。近鉄百貨店の奈良店で「第18回近鉄奈良の古書まつり」を見る。(1月31日(水)まで。)古本市というのは久し振り。おお、木箱がいっぱいでステキだ!(百貨店の中なのでさすがに写真はナシ。)
会期も終わりに近いし、平日の昼過ぎだったので、会場は比較的空いている。絵本児童書のコーナーあり、中原淳一の「うつし絵」あり、黒い本もいっぱいで、いかにも市らしいなあという感じ。「太陽」がいっぱいあったのに「銀花」がなかったのがちょっと不思議。折角来たので何かおみやげに……とぐるぐる回って、『俳句という遊び』『俳句という愉しみ』(どちらも小林恭ニ)を見つける。これは、うれしい。原田禹雄の歌集もあった。こちらは、開いて、値段を見て、キャッ!と閉じて箱に返す。

新書のコーナーを見ていたら、後ろに70代くらいのご夫婦が。旦那さんが熱心に本を選んでいるのを、奥さんが気長に付き合ってあげている様子。
奥さん「ええのん、ありました?」
旦那さん「んん、ああ、これなあ……」
しばし沈黙ののち、奥さん、しみじみと、
「……あんた、汚ッたない本買うねんなァ……」
c0073633_22182337.jpg

Commented by 亮月 at 2007-01-31 09:23 x
こんにちは、老夫婦の会話におもわずにやりとしてしまいました。
奥さんと旦那さんの価値観が違うのはよくあることですねえ。
きったない本、って;;いかにも女性視点だわ。

ところで、きゃっといって閉じられた原田禹雄さんの歌集とありましたが
わたし、失礼ながらお名前の読み方がわかっておりませんので、
こっそり教えていただけないでしょうか。
m(__)m
Commented by konohana-bunko at 2007-01-31 22:25
こう、文章に書いてしまうとニュアンスが抜け落ちますが、折り合いの良さそうなご夫婦でした。そうでなければ、一緒にお買い物にも行きませんよね。

原田禹雄(はらだ のぶお)さん、塚本邦雄先生ともご縁がおありでしたね。歌集『瘢痕』の印象、忘れられません。
by konohana-bunko | 2007-01-30 22:20 | 古本屋さん見聞記 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
プロフィールを見る
画像一覧