『アメリカ素描』  司馬遼太郎  新潮文庫

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・テレビで大相撲名古屋場所を観る。ここ数場所のご贔屓は、魁皇。豊真将。安馬も結構好きかも。ようあんな狭いところで、えらい力を出しはって。

ブックダイバーさんからいただいたメールに素敵なことばがあった。

「一寸先は光」



小学6年の時から司馬遼太郎が好きで、休み休みながらもずっと読み続けているわけだが、だからと言って司馬遼太郎の言いたかったことがちゃんとわかっているかというと決してそんなことはない。遠くに住んでいる物知りの伯父さんがたまに遊びに来て面白いことを話して帰る。その話を、電車に揺られている時とか、お風呂に入って頭を流している時にふっと思い出して(はァあんなんて言うたはったなあ)とひとり合点するような読書である。とにかく、語り口がなつかしくて仕方がないのだ。それは、声や、匂いみたいなもの。生理的な好みとしか言いようがない。

以下引用。

《私は、孔子の語録である『論語』がすきである。
しかしこの本を、予備知識なしでアメリカ人に読ませたらどういうことになるだろう。
むかし読んだ本のなかで、こういうことが出ていた。アメリカの学者がかの有名な『論語』を読んだ、というのである。
「インディアンの酋長のハナシみたいだ」
と、つぶやいたという。
私はその本を読んで、心から大笑いした。これほど東西文明のちがいをあらわした挿話はないだろう。
たとえば『論語』の冒頭「学而編」の最初のことばは、たれでも知っている。これをインディアンの老酋長ふうに訳してみる。
「お前たち、教わったことは、あとで復習するんだよ。あれは楽しいことなんだ」
すぐそのあと、別の話になる。
「友だちっていいもんだよ。とくにかれらが遠くからやってきてくれるときはね。これほどうれしいことはないよ」
さらに、一転。
「よく世間が認めてくれないといって怒る人がいるだろ。あれはいけないよ。平気でいるってことが、お人柄というものなんだ。わかるかね」》
(p137-138 「摩擦ゲーム」より)



雨が続く。写真は先週のノウゼンカズラ。
Commented by おすが at 2007-07-14 04:18 x
お話よりもノウゼンカズラの写真が素敵でレスお返事書きました。私、今華道をならっておりまして、お花とっても興味があるんです
Commented by konohana-bunko at 2007-07-14 15:18
おすがさま 写真気に入っていただけたようでよかったです。
by konohana-bunko | 2007-07-13 21:48 | 読書雑感 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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