新字源

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英和辞典や季寄せと一緒に、角川の『新字源』が机の上にある。高校に入学した時、学校から指定されて買った辞書だから、新しいわけでもないし、値打ちがあるほど古くもない。ただ簡単な用はこれで足りるので、ずっとこれで済ませてきた。
いつだったか、こどもに「自分の名前の文字の意味を教えて」と訊かれたことがあったので、家族の名前の漢字をこの『新字源』で片っ端から引いたことがある。まあ、大体が、福徳とか、富貴とか、健勝とか、そういった字ばかりだから、だいたい字面通りの意味が出てくる。ただひとつ、こどもの祖父母に当たる人の名にある「民」という字だけ、《象形。(中略)一説に、目を針でさすさまにより、めくらのどれい、ひいて「たみ」の意に用いる》と書かれていて、ぎょっとした。これはさすがに、まだ小さい子にうまく説明してやることができず、「民族の民、人々という意味だよ」とか何とか、お茶を濁してしまった。『新字源』の背表紙を見ると、このことを、たまに思い出す。
Commented by sumus_co at 2007-09-24 21:36
『お嬢さん放浪記』ありがとうございました。『新字源』は小生も愛用しています。
Commented by konohana-bunko at 2007-09-26 13:38
sumus_coさま 何かのお役に立てば、うれしく存じます。表紙の絵や人形についてのお話も伺えてよかったです。
by konohana-bunko | 2007-09-21 22:51 | 日乗 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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