『日々の泡、泡の日々』  藤原龍一郎

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久し振りにはげしい頭痛に見舞われ、カイロプラクティックの治療に駆け込む。駆け込む、というのはあくまでも気分の上の喩えで、実際にはすり足に近い。頭が痛いのに走るのは無理。
築42年の頚椎、がんばれ。



『セレクション歌人 番外 藤原龍一郎集』を読む。藤原さんの歌は、混んだ電車に揺られながら読むのがもっともふさわしい気がする。繰り返し繰り返し歌われている「東京」のイメージは、わたしにはいまひとつ実感をもって感知できない。けれど、文学に対する執着のつよさは、痛々しいまでに胸に迫った。

タクシーの窓から見えるコンビニの数を数えてサビシガリヤめ!  (第13号水門)

自転車を自転車置場に放置して以後人生は煙よ、けむり  (煙よ、けむり)

コンドルは飛んで行く その空を見ることもなけれど詩の死は見たい  (空気男)

坪内祐三『三茶日記』を読んでいるワタクシである楽勝である  (楽勝)

胃袋に金魚を飼いて慰藉となす人間ポンプ安田里美や  (笑顔)

ブックオフその一隅に詩歌集の死体置場(モルグ)ありたり望みを棄てよ!  (モルグ)

by konohana-bunko | 2008-01-17 22:25 | 読書雑感 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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