雪女もヤバい

節分。上京を敢行。朝、家を出る時点から積雪。早朝の大和西大寺の駅構内、ポイント数ヶ所で火を焚いて線路を温めていた。冬の季語に「雪割燈」があるのは知っていたけれど、実物を見たのははじめて。近鉄特急、新幹線ともに徐行運転。それでも、30分程度の遅れで済んだ。
しんしんと雪の一日。

翌日、立春。雪化粧の東京を見る。日蔭では、湿った雪がかちかちに凍って、車が徐行している。でもとてもよいお天気になった!うれしい。電車に乗って、御茶ノ水へ。
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駅構内も聖橋デザイン?頭ぶつける人、いるんだろうなあ。御茶ノ水で降りたのは、ニコライ堂を見たかったから。
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そこから、神保町を目指しててこてこ歩く。途中、どこかの均一箱で、岡井隆・金子兜太『短詩型文学論』を300円で買う。神保町の交差点まで行き、BOOK DIVERのHさんに迎えに来ていただく。
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路地の奥に見えるDIVERさんの外観。
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お店の中。思っていたより広くて、いろんな棚があってびっくり。店主さまにもご挨拶でき、Hさんとも甘夏書店さんともお話ができて、短時間ながら楽しく過ごさせていただいた。感謝、です。

明るい夕陽の中を、京都経由で帰宅。昨日の雪が嘘みたい。

家に帰って、「coto」を読んでいたら、

《なんだか雨男になった気分。雨男はご免被りたい。均一の客には不向きだからなあ。》(「coto」p50 「神保町きんいつ五人男」)

と、林哲夫さんが書いておられた。ほんまにそう。雨男もあかんけど、雪女もヤバい、かも。
by konohana-bunko | 2008-02-05 22:11 | 古本屋さん見聞記

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり