TRAIN-TRAIN

c0073633_2112649.jpg
……路地。落書きがあまりに見事だったので、しつこく写真を撮っていたら、家の中から出てきたおばちゃんに睨まれた。

小池昌代『もっとも官能的な部屋』を拾い読み。以下引用。

《ふかくあいしあったので私たちはけっこんした
のではなかった
彼も私も そのころもやっぱり ひりひりするほどひとりで

いっしょにくらしましょう
あなたのみかたになってあげる
ひとりのにんげんにひとりのたしかなみかたがいれば
いきていかれる
まなざしのきれいな なまいきな弟のようなあなたよ

かならずしも お互いがお互いでなくてもよかったのかもしれないのだ
けれども どこかこころの深いところに
雨粒のようなりゆうがひとつ
ふいにおちてきたような すばやさで
私はいくことを決めていた

えらぶことなんてできるのかしら ひとをえらぶなんて
そんな おそろしいこと不遜なこと
ならば 事故のように出会おうとおもう
おんぶらまいふ(なつかしい木陰よ)

老夫婦たちがふたり並んで歩いていく姿は
この世で見たいちばんうつくしい風景だった といって
グレタ・ガルボは死んだ
目のくらむような永い年月を 一人の男に一人の女に
よりそっていくことが どういうことか
そのとき私には想像ができなかった

(p120-122「おんぶらまいふ」より)》
Commented by やまんね at 2008-02-19 11:20 x
路地って懐かしいですね~これはチョークの画かしら?私の子供の頃はチョークは貴重で、書き石とかいうよく書ける石で、輪を書いて石蹴りをしました。
Commented by 通りすがり(毎日) at 2008-02-19 16:06 x
私が子供のころはアスファルトがなかったので地面に木切れで線を引っ張って捨てられた瓦のかけらで石蹴りをしました。線が見えなくなるほど暗くなるまで遊びましたねー。(^^♪
Commented by konohana-bunko at 2008-02-21 12:52
やまんねさま チョークで、電車がいっぱい描いてありました。上手でしたよ。

毎日さま 地面に棒で、描きました描きました。「かかしけんぱ」(かかしの形に枠を書いて石蹴り)とか「Sけん」(大きなS字を書いて、両端から走っていってジャンケンで勝負する)とか。なつかしいです。
by konohana-bunko | 2008-02-18 21:01 | 日乗 | Comments(3)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
プロフィールを見る
画像一覧