ジャケットは真紅だった

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どんな悪いことをしたのだか、拘束され、裁判にかけられた。すぐに判決が下り、「死刑の人はこちらに来るように」と促された。肘を支えられて移動した先は学校の体育館で、机がまばらに並べられていた。(選挙の投票のようだ)と思った。机上の実験器具には三種類の液体が溜まりはじめていた。それらを一気に飲むと、刑が完了するのだった。「これを着て下さい」と、上着を手渡された。ゴルフの何とか杯で優勝した人が着るような、かちっとした仕立ての、派手なエンブレムのついた真っ赤なジャケット。アニエスのストライプのシャツの上からそれを羽織った。二の腕はややきつかったが、袖丈はちょうどよかった。

烏滸の沙汰なる春の夜の夢。

職場で一番好きな梅の木、ようやく咲き始めた。
by konohana-bunko | 2008-03-12 21:21 | 日乗 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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