旅立つ虹

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『金子光晴詩集』は一応読み終えたので本棚にしまおうと思ったのだが、本棚にしまうためには函に入れねばならない。(ソフトカバーに函の組み合わせ。この函がキツい。パラフィンが破けそう。)函に入れようとすれば付箋を全部外さねばならず、付箋をひとつひとつ外すということは、もう一度一冊全部読み直すのと同じことだ、と気付く。ならば、と、電車の中にノートとこの本を持ち込んで、こころに触れた部分をノートに書き写す作業を始める。目が疲れたら、窓の外を見る。麦があおあおと伸びている。咲いているのは豆の花。

「しやぼん玉の唄」という作品に、しゃぼん玉に向かって

旅立つ虹よ。

と呼びかける一行があって、あ、いいな、と思う。
Commented by あい姐 at 2008-04-17 00:39 x
この写真、だいたいどこだかわかりました(笑)
古きよき時代を感じさせるお風呂屋さん、大好きです。
パラフィン紙+函、という本は確かに気を遣いますね。塚本邦雄の本はほとんどがそのタイプですけど。面倒で、取っちゃいけないの?といっつも思います。
Commented by konohana-bunko at 2008-04-19 17:46
あい姐さま はい、その銭湯でございます(^^)
古本に興味を持つまでは、函や帯は買ったとたんに捨てておりました。読む時邪魔ですものね。しかし、今思うに何たる蛮行。
Commented by つぼ at 2008-04-20 09:53 x
ある作家は、本を買うと、真っ二つにして、片方を右ポケットに、もうひとつを左ポケットに入れると。本というものは読むもので大事にするものでないと。それも一つの見識です。
私自身はは書き込みもしない。あとで読む時に恥ずかしくて汗が出るからです。ページの折れも気になります。
パラフィン紙は手触りが悪く、音もするし、かといって、破りがたく「大事にしろ」と強要されているようで、以前は大変いらいらしました。今は「そんなの関係ない」と気にしないようにしております。
Commented by konohana-bunko at 2008-04-21 21:07
つぼさま 破ったり千切ったりする勇気もなく、かと言っておやつを食べこぼしながら読むのもやめれらず、売ろうと思って買ったのに、うっかり読めば情が移って手放し難く、ええほんまにもう。
by konohana-bunko | 2008-04-16 22:30 | 読書雑感 | Comments(4)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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