『婚とふろしき』  池田はるみ

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歌集『婚とふろしき』 池田はるみ 角川短歌叢書より、以下引用。

ふろしきはばらばらになる物どもをひとつに集めかろがろ持たす

これの世にふたりしあらば大いなるふろしきとなり人を包めよ

「そんなにも頭を振るな」連獅子のやうな息子のライブビデオに

なんでかう頭を振るか大切なあたまと思ひ育てて来しを

月代(さかやき)を剃るとふことを想像すあたま半分ぞりぞりいはめ

白梅は男のやうだ寒風に見栄をはつたり困つてみたり

電車には人が大勢乗つてゐる寂しい竹がゆれてゐるのだ

カトちやんはのんきさうなる湯気立てて追詰めてゐたらしい自分を

ふくらんでうすくれなゐになつてゐる桜の大樹 ああ恥づかしい

秋の雨ああ母さんが降つてきたはうれんさうの匂ひをさせて
by konohana-bunko | 2008-06-11 12:03 | 読書雑感 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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