琵琶湖をかすめて歌会に行く

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七月の最初の土日は「日月」の夏の会。今年は滋賀県の草津。京都から新快速で草津まで20分くらい。電車の窓から一瞬だけ琵琶湖が見えた。ずっと関西に暮らしていながら、琵琶湖の波打ち際に立ったことがない。いつも、通過するばっかり。
石山寺吟行は所用のため参加せず。会場のホテルで、永田先生や深森・黑山女史はじめ会員のみなさまと合流。久し振りにお会いできて、うれしい。講演会を拝聴。演題は源氏物語千年紀にちなんで平安時代の装束について、講師は京都造形芸術大学の末松剛先生。パワーポイントでたくさん写真を見せて下さった。平安貴族の衣装は10kgほどあったとか。「脇息」というのは、重い袖で疲れる腕を乗せるため、もとは脇ではなく前方に置くものだったとか、いろいろ。今回先生に教えていただいたプチ知識。『蹴鞠の人が着ている衣装は「直衣」である。「直衣」には位階による色の決まりがないので、カラフルなのである。』
懇親会でお寿司を少し、その後会員全員の自己紹介(全員が演壇でマイクを持つ義務?権利?があるのがいかにも日月。)。司会進行の後方支援、パフパフラッパと鈴(幼稚園のお遊戯で使うアレ)を鳴らしまくる。前回はピアニカも使ったのだが、どこにしまい込んだのか、どうしても見つからず使用を断念。あんな大きさのものがどこへ隠れるんだか?来年はおもちゃのアコーディオンが欲しいと思う。小さい太鼓も。できればヴィブラスラップとフレクサトーンも……って一体何を目指してるんや自分。

翌日午前中が歌会。今回は歌歴の長いゲスト/会員から出された、文法・ことばに即したきっちりとした読みが印象に残った。

・つたなくてもいいから、借り物でない、自分のことばで。
・文語で書くのなら、動詞の活用を正確に。
・助詞は、本当にそれでいいのか、いろいろ置き換えた上で一番合うものを選ぶ。
・観念をそのまま言ってしまうのではなく、モノに託してみる。モノの描写のみに徹してみる。

こう書いてしまうと何だかあたりまえ過ぎるけれど、実際の作品を例にして、目の前で肉声で交わされる評というのは身にしみる。大事なことは何度聞いてもやっぱり大事なことなんだ。

歌会の賞品で、ゲストでお越しの大谷雅彦さん(「短歌人」所属)の歌集『白き路』(邑書林、1995)をいただく。これは、うれしい。

お仲間のみなさんからいただいた拙作へのご意見など、頭の中で反芻しながら帰りの電車で寝る。ああようけ歌の話ができて楽しかったなあ。ありがとうございました。
Commented by つぼ at 2008-07-10 23:58 x
私は一年に一回か、2年に1回かくらいしか歌会に出ないので、このワケのわからない歌というものに対する感想が、おおもとみんなとそんなには違わないのだと、自分の歌も案外、ちゃんと通じているのだなと、ちょっとほっとするのです。
Commented by konohana-bunko at 2008-07-15 08:44
歌会で、すてきな歌と出会えたり、「通じている」という手ごたえがあると、うれしいですね。合間にちょっと、雑談というか、歌の話をしたり。
また西の会にもいらして下さい。
by konohana-bunko | 2008-07-08 22:57 | 日乗 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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