カテゴリ:日乗( 408 )

難波津の月

何を書こうにもことばが出ない時期というものが
どうしようもなくある。
わたしはしじゅう立ち止まってぼんやりしているが
わたしの人生は立ち止まってくれない。
信号が変わったら、文句を言わずに歩くのだ。
青が点滅しだしたら早足になるのだ。

難波津の空に月を見ている。
by konohana-bunko | 2015-09-28 20:13 | 日乗 | Comments(2)

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はすのはなちるひとひらのしづむまでゆきませうひるのひぢのみなもを
by konohana-bunko | 2015-07-11 21:40 | 日乗 | Comments(0)

山茱萸

道の角に、柵に囲われた小空間がある。空地のようでもあり、畑のようでもある。今朝そこに、大きな木があるのにはじめて気付いた。山茱萸の木が、見上げるような高さに、繊繊とした黄の花をたくさん咲かせていた。毎日通う道、いつも見ていた筈なのに、こんなにあかるい花の木に気付かずにいたのだ。
by konohana-bunko | 2015-03-12 19:42 | 日乗 | Comments(0)

おでん

うちでは「おでん」は「おでん」と呼んでいる。こどもの頃住んでいた北摂でも「おでん」。「関東煮」(かんとだき)という呼び方を知ったのは中河内に越して来てから。石切神社参道の店の暖簾に「関東煮」と書いてあるのを見て(どんな料理なんかな?)と不思議に思ったのが最初。
by konohana-bunko | 2015-03-10 19:30 | 日乗 | Comments(0)

あけましておめでとうございます

2015年も、みなさまにとってよき年となりますようお祈り申し上げます。

姑に教えてもらったうちのお雑煮は
白味噌仕立ての丸餅雑煮。
具は、雑煮大根、金時人参、子芋、百合根。
仕上げに三つ葉と柚子の皮。
庭で作った四十日大根、めでたくお雑煮に入りました。

今年もいろいろ育てて食べよう!
by konohana-bunko | 2015-01-03 16:33 | 日乗 | Comments(2)

山鳩

歯医者の椅子に座ると、窓の外は庭。
庭木のモチノキの下枝に山鳩が止まっているのが見えた。
これを仮に山鳩Aとする。
そこへ、小さな枯れ枝をくわえたもう一羽、山鳩Bが飛んで来た。
Aに近づき、嘴に枝を渡し、飛び立つ。
受け取ったAは、自分の足許にその枝を押し込み始めた。
巣を作ろうとしているのか。しかし、すぐ、ぽろりと落としてしまった。
Aは何事もなかったかのようにまたうずくまって羽繕いを始めた。
Bはどこへ行ったのか。
Bが戻る前に治療が始まったのであとは知らない。

by konohana-bunko | 2014-05-10 18:11 | 日乗 | Comments(0)

空は新緑に浸食され

白い花水木が散る。
乾いた紙屑みたいに散らかっている。
風が吹くと、からから転がって
石段の下にたまってゆく。
薔薇はまだ、ほんの数輪。
今日は南瓜の種まき。
ケールの種まき。
小松菜の種まき。
by konohana-bunko | 2014-05-03 17:10 | 日乗 | Comments(0)

倉庫の屋上に

雨が降り、花が散る。
島田倉庫の陸屋根に、花片が吹きだまる。
花片でさくら色に汚れた屋上の水溜まりに
鏡餅のかたちをした、プラスティックのパックがころりと転がっている。
風の仕業か、鳥の仕業か。
中に餅が入っているかどうかはわからない。

by konohana-bunko | 2014-04-07 21:11 | 日乗 | Comments(0)

季節にこころが

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春はいつも
季節にこころが追いついていかない。


庭の菜の花を抜く。
半透明の袋いっぱいの菜の花。
水の匂いが重い。

by konohana-bunko | 2014-03-30 21:55 | 日乗 | Comments(0)

遠く咲く梅

段々畑。
奥は竹藪、雑木林。
農具小屋の傍らに、ひとところ光を集めて咲いていた
白梅は、もう散るところ。


夜自転車を漕いで、ひとの家の前をよぎる。
風呂で湯を使う音。
一拍遅れて沈丁花が匂う。


砂を積んだダンプトラックが
川の中に入り
そのまま、浅瀬を、
向こう岸へと渡っていった。


武装島田倉庫に就職してもうじき半年。
先週、制服の上っ張りをもらった。

by konohana-bunko | 2014-03-22 22:22 | 日乗 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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