カテゴリ:日乗( 406 )

山茱萸

道の角に、柵に囲われた小空間がある。空地のようでもあり、畑のようでもある。今朝そこに、大きな木があるのにはじめて気付いた。山茱萸の木が、見上げるような高さに、繊繊とした黄の花をたくさん咲かせていた。毎日通う道、いつも見ていた筈なのに、こんなにあかるい花の木に気付かずにいたのだ。
by konohana-bunko | 2015-03-12 19:42 | 日乗 | Comments(0)

おでん

うちでは「おでん」は「おでん」と呼んでいる。こどもの頃住んでいた北摂でも「おでん」。「関東煮」(かんとだき)という呼び方を知ったのは中河内に越して来てから。石切神社参道の店の暖簾に「関東煮」と書いてあるのを見て(どんな料理なんかな?)と不思議に思ったのが最初。
by konohana-bunko | 2015-03-10 19:30 | 日乗 | Comments(0)

あけましておめでとうございます

2015年も、みなさまにとってよき年となりますようお祈り申し上げます。

姑に教えてもらったうちのお雑煮は
白味噌仕立ての丸餅雑煮。
具は、雑煮大根、金時人参、子芋、百合根。
仕上げに三つ葉と柚子の皮。
庭で作った四十日大根、めでたくお雑煮に入りました。

今年もいろいろ育てて食べよう!
by konohana-bunko | 2015-01-03 16:33 | 日乗 | Comments(2)

山鳩

歯医者の椅子に座ると、窓の外は庭。
庭木のモチノキの下枝に山鳩が止まっているのが見えた。
これを仮に山鳩Aとする。
そこへ、小さな枯れ枝をくわえたもう一羽、山鳩Bが飛んで来た。
Aに近づき、嘴に枝を渡し、飛び立つ。
受け取ったAは、自分の足許にその枝を押し込み始めた。
巣を作ろうとしているのか。しかし、すぐ、ぽろりと落としてしまった。
Aは何事もなかったかのようにまたうずくまって羽繕いを始めた。
Bはどこへ行ったのか。
Bが戻る前に治療が始まったのであとは知らない。

by konohana-bunko | 2014-05-10 18:11 | 日乗 | Comments(0)

空は新緑に浸食され

白い花水木が散る。
乾いた紙屑みたいに散らかっている。
風が吹くと、からから転がって
石段の下にたまってゆく。
薔薇はまだ、ほんの数輪。
今日は南瓜の種まき。
ケールの種まき。
小松菜の種まき。
by konohana-bunko | 2014-05-03 17:10 | 日乗 | Comments(0)

倉庫の屋上に

雨が降り、花が散る。
島田倉庫の陸屋根に、花片が吹きだまる。
花片でさくら色に汚れた屋上の水溜まりに
鏡餅のかたちをした、プラスティックのパックがころりと転がっている。
風の仕業か、鳥の仕業か。
中に餅が入っているかどうかはわからない。

by konohana-bunko | 2014-04-07 21:11 | 日乗 | Comments(0)

季節にこころが

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春はいつも
季節にこころが追いついていかない。


庭の菜の花を抜く。
半透明の袋いっぱいの菜の花。
水の匂いが重い。

by konohana-bunko | 2014-03-30 21:55 | 日乗 | Comments(0)

遠く咲く梅

段々畑。
奥は竹藪、雑木林。
農具小屋の傍らに、ひとところ光を集めて咲いていた
白梅は、もう散るところ。


夜自転車を漕いで、ひとの家の前をよぎる。
風呂で湯を使う音。
一拍遅れて沈丁花が匂う。


砂を積んだダンプトラックが
川の中に入り
そのまま、浅瀬を、
向こう岸へと渡っていった。


武装島田倉庫に就職してもうじき半年。
先週、制服の上っ張りをもらった。

by konohana-bunko | 2014-03-22 22:22 | 日乗 | Comments(0)

豆の種

豆の類の種を見ると無性にお腹がすいてくる。
かつて鳩だったのかわたしは。
アトリだから当然なのか。

by konohana-bunko | 2014-03-18 20:27 | 日乗 | Comments(0)

吹奏楽七人組

昨年夏の記憶。
田辺の南方熊楠顕彰館で見た「熊楠と海」という展示。
海浜植物フクドの標本は変色した新聞に包まれていた。

  大阪毎日新聞(休み知らず)明治四十年十月十七日

標本作成時の新聞だったのかどうか。
紙面の下の方には

楽隊用吹奏楽七人組 代償金二〇〇円 石原楽器店

などという広告が、ホルンとおぼしき楽器の絵と共に載せられていた。

by konohana-bunko | 2014-01-25 21:23 | 日乗 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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