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オオセンチコガネ

虫の話。
この春、生まれて初めて出会った虫がいる。場所は奈良公園。東大寺二月堂へと登って行く途中、溝の中で仰向けになってじたばたしている体長約2㎝の甲虫を発見した。知らない虫なので手で掴むのはやめて(以前ゴミムシの仲間を素手で掴んでそれはそれはひどい目にあったことがある)棒で救出し、背中を上にして、驚いた。見事な光沢、がっちりとした体つき、全身瑠璃色の非常にうつくしい虫だったのだ。(写真参照。但、実物は写真の10倍はきれいだった。)
自宅に帰ってネットで調べると、どうやらこれが「鹿のフンを食べるフンコロガシ」らしい。こいつは春から縁起がいい、かも。
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by konohana-bunko | 2005-03-30 15:41 | 日乗 | Comments(0)

外出二件

27日(日)は「日月」の歌会に出席。場所は天満橋のドーンセンター。多目的ホールは八角形の部屋。「スリッパに履き替えて下さい」との貼り紙に驚く。壁半分にカーテンがかかっているのでめくってみたら窓ではなくて鏡が出てきて再び驚く。ダンスのレッスンもできる部屋らしい。
久し振りの歌会だったせいか、最初はなかなか気持ちが入らなくて困ったが、参加者のみなさんの読みを聞いているうちにだんだん頭が動きだした。歌会はやっぱり、いい刺激になる。
29日(火)はYちゃんと奈良公園へ。鹿に鹿せんべいをやり、東大寺二月堂から大仏殿、東向商店街を経て一言観音、興福寺国宝館へと回る。久し振りに阿修羅像を見た。雄鹿の頭から去年の角の残り(壜の栓に似ている)が外れて、新しい角が茸のように顔を出し始めている。
by konohana-bunko | 2005-03-29 22:22 | 日乗 | Comments(0)

はじめまして

「まぶしいやん…zzz」
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こんな駄猫ですがこのはな文庫の招き猫です。どうぞよろしく。
by konohana-bunko | 2005-03-28 14:18 | 猫是好日 | Comments(1)

うれしいこと

桜のつぼみがどんどん膨らんでいること。自転車に乗っていると、時々沈丁花の匂いがすること。庭に百合の芽が二つ出たこと。蕪の浅漬けがうまく出来たこと。息子1号が、お昼にラーメンを作ってくれたこと。このblogに、初めてお客さんが来て下さったこと。コメントを書いて下さったこと。gogejavalさん、ありがとうございます。
新しいデジカメをもらったのも、うれしいことのひとつ。接写ができるのがありがたい。これは庭で咲いているニオイスミレ。この花は、8年ほど前、通りがかりの民家で花の手入れをしていたお爺さんが株分けして下さったもの。うまく根付いて、毎年機嫌よく咲いてくれるのが、うれしい。今でも時々、その家の前を通る。お嫁さん(娘さん?)と思しき初老の女性が、花に水をやったり、箒を使ったりしている。でも、お爺さんはもういない。5年ほど前に、亡くなってしまわれた。
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by konohana-bunko | 2005-03-26 14:39 | 日乗 | Comments(2)

坂の上の雲(途上)

3月に入ってから司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読み始める。え?今頃?いや本当に今頃で申し訳ない。しかし今頃でも何時頃でも司馬遼太郎はいい。(うちの母や古い友達のYちゃんは「司馬遼太郎はあんまり好きやない」と言う。理由は「うっとりしないから」。そう言われてみればそうかもしれない。あんまり色気ないしね。)
わたしは司馬遼太郎が好漢(この本で言えば秋山好古)について筆を尽くしているのを読むのが好きだ。こちらまでこころがほこほこしてくる。また時に、大真面目に描かれた馬鹿馬鹿しい場面に噴き出すこともある。例えば秋山の淳さんが帰省して池で泳ぐところとか、薩摩に潜伏中の坂本竜馬が碁を打っているところを見物される話とか、土方歳三の俳句を沖田総司がからかうところとか。(『坂の上の雲』『翔ぶが如く』『燃えよ剣』参照。)
『坂の上の雲』、1・2巻は古本で買ったのだがその後いい出会いがなかったので新刊を買い足している。新刊は新装版ということで表紙が風間完の絵。風間完も好きだから、これはこれでよかったかも。
それにしても最近の文庫の活字っていやに丸っこくて子供っぽく見えへんか?と思いつつ、実は大き目のフォントが目にありがたい不惑間近のこのはな文庫でありました。
by konohana-bunko | 2005-03-21 21:28 | 日乗 | Comments(0)

老婆の仕事

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老婆がいた。老婆は一本の木を持っていた。毎日実のなる木だった。老婆が愚痴をこぼすと酸い実がなった。不平を言うと赤い実がなった。怒ると氷砂糖のような、硬くて甘い実がなった。鳥が来て実を食べた。近所の子供が実を盗みに来た。老婆はそのたびに憤り、箒を振って追い払った。どんなにたくさん実がなっても、老婆は決して人に分けてやらなかった。どうして人にやらねばならないだろう。わたしはひとりぼっちで、財産といえばこの木だけなのに。夜になると老婆は嘆いた。ありとあらゆることを嘆いた。嘆くと木に柔らかい実がなり、すぐに腐って地面に落ちた。夜が明ける前に種から芽が出た。毎朝、老婆は木の下を掃除した。抜いても抜いても双葉が生えていた。
by konohana-bunko | 2005-03-17 17:54 | 空中底辺 | Comments(2)

星の木を聴く守宮たち

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森の奥にその木はあった。雪の季節に目立たない花が咲き、春には棘のある実が成った。しぶくて硬くて鳥も獣も食べない実。この実は夜になると青く光った。
あたたかくなると木の下に守宮がやって来た。光に集まる小さな虫を食べるために。蝙蝠も来た。太った蛾も来た。羽から粉をこぼしながら、実の周りをくるくる回った。
ある夜子供がやって来た。本にしかこころを開かない子供だった。ここでなら夜遅くまで、誰にも邪魔されずに本を読めると思ったからだ。だが小さな虫が多いのにたまりかねて、木の実をひとつだけとって家に持ち帰った。朝になると木の実は石になっていた。
by konohana-bunko | 2005-03-17 11:27 | 空中底辺 | Comments(0)

あっちへやったりこっちへやったり

売りに出す本の目録を作ろうと思い、エクセルに打ち込む作業をする。いざ表にして並べてみるとこれが何ともとりとめのないラインアップだ。自宅にある本を売ることから始めるのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、節操がないというか審美眼がないというか。でも一冊一冊手に取ると(あ、そうそう、これ面白かったんや)(これは何度読んでもええ話やネ)と、思う。誰かに読んでもらえたら、うれしいやろな。本もきっと、喜ぶよね。
打ち込み作業はそんなに苦にならないが、本の入った箱が増えるばかりでちっとも片付かない。あっちへやったりこっちへやったり。衣装ケースに文庫本をぎっちり詰めたのが5個、まだ手付かずで残っている。ええ本、あるかな?
by konohana-bunko | 2005-03-15 16:38 | 古本屋さん開業記 | Comments(0)

奈良県収入証紙

19,000円分購入。
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by konohana-bunko | 2005-03-07 19:02 | 古本屋さん開業記 | Comments(0)

うるさい日本の私

本を読みながら音楽を聴くことができない。音楽がかかっていると耳を傾けてしまうので活字がつるつると目を滑って意味が取れないのだ。歌詞がある歌は特にいけない。何と言っているのか一生懸命聴いてしまう。すると眼前の活字がただの入り組んだ模様に見える。両方いっぺんに処理できへんのかいな情けない。(こういう人に自動車を運転させてはいけないと思う。危ない。絶対に事故る。免許持ってないからしないけど。)
困るのは本屋さんに行った時である。ほとんどの店で有線放送がかかっている。それも天井が高い店舗で、ほどほどの音量ならまだ耐えられる。ところが近所の大きな新刊書店はCDショップも併設しているので大音量である。立ち読みしても頭に入らないこと夥しい。みんなようこんな喧しいところで本が読めんなァと思う。Bookoffも結構うるさい。BGMは他所と変わらないがお店の人のマイク放送と清水さんのアナウンスが耳につく。そないにやいやい、言いなはんな。

こどもの頃近所の商店街にあった石川書店は有線もかけていなかった。レジの奥の小さいラジオからAM放送が流れていた。それはあくまで石川のおっちゃんの無聊を慰めるためだけの音であり、お客さんの邪魔にならない程度の音量だった。三十年前の話である。今でも、昔ながらの古本屋さんに立ち寄った時、お店の奥でラジオが聴こえるととてもなつかしい気持ちになる。

例外をひとつだけ。Village/Vanguardはうるさくても好きだ。
何故かと言うとわたしはつい最近までここが本屋だと知らなかったからだ。
by konohana-bunko | 2005-03-05 14:50 | 日乗 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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