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チョピンクス

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高いところから家の周囲を見張り、「勝った」気分に浸る猫。スフィンクスに似たポーズゆえ、チョピンクスと命名する。でもお願いだからそこから吐かないで。
by konohana-bunko | 2005-06-24 18:10 | 猫是好日 | Comments(0)

風と樹木と鳥の声

グルッグー、ボッボー、グルッグー、ボッボー。朝、キジバトの声で目が覚める。ハトの声を馬鹿にしてはいけない。窓のすぐ外で鳴くと結構な音響である。キジバトは部屋の北側にあるヤマモモの木が好きなのだ。去年、キジバトはその木に巣を作った。ところが間が悪いことに抱卵している最中に剪定の時期が来て、枝ごと巣を取られてしまった。今年は木の近くの立体駐車場の中に巣を作ったらしい。うまく雛が孵ったかどうかは見ていない。
布団の中で耳だけ覚ましていると、他の鳥の声も聞こえてくる。スズメ。ヒヨドリ。ケリ。ケリがはげしく鳴いているのは、なわばりにしている畑の傍を、犬が散歩しているからかもしれない。時折、河原でキジも鳴く。これは美声とは言いがたい。鳴くというよりは、叫んでいるようである。

家を出て駅へ向かう途中、オオヨシキリの囀りが聞こえる。ギョギョシギョギョシ、ギョギョシシギョギョシシシ。あんな鳴き方、誰に習うたんやろナ、と夫が言う。わたしもそう思う。最近このあたりも池や草地が減ってきたのだが、どこで巣を作っているのか。
頭の上をツバメが飛んでいる。一回目の雛が巣立って、飛び交うツバメの姿が増えた。電線に止まっている巣立ち雛に、親が飛びながら餌を与えている。駅舎の巣には、二度目の卵を温めている親もいる。どこの親も、忙しそうである。
電車を乗り換え、次にバスに乗る。バスを降りて、職場へ向かう道々、ウグイスのカンタータを雨のように浴びる。だがこれは四月五月がピークだ。六月も今頃になるとさほどでもない、もう山の奥に行ってしまったのだろう。

この時期の何よりの楽しみは、ホトトギス。ホトトギスは家の周りにはいない。里山の麓にある職場ならではの耳のよろこびである。どちらかと言うと雨催いの、蒸し暑い日に聞くことが多い。姿は、見たことがない。
今年聞いたホトトギスは「テッペンカケタ、テッペン、カケタ」と鳴いていた。どうも、リズムがおかしい。末尾の一拍が足りない。「テッペンカケタカ」と鳴いてほしい。「テッペンカケタカ……テッペンカケタカ……」と繰り返しながら、だんだん音程と速度を下げていって、雨の中に消えていく歌であってほしいのだ。ホトトギスの方はもちろん、わたしの好みなど関知しない。精一杯自分の声で鳴くだけである。もちろん、それでいい。

声色遣三度娶りて別るるを慈悲心鳥の声のみ知らず  十谷あとり
by konohana-bunko | 2005-06-24 15:13 | 空中底辺 | Comments(0)

外出二件

12日(日)は塚本邦雄先生のお通夜。歌友Kさんと待ち合わせて、近鉄荒本駅からタクシーで会場へ。以前東大阪市に住んでいたことがある。地下の駅から地上へ出てみたら、当時平屋建ての府営住宅があったところにカルフールが出来ていて驚く。
会場に到着し、受付を済ませて、邪魔にならないよう隅っこの方に座る。遺影(遺影だからといってかしこまっていない、才気煥発といった表情の、なかなか洒落た写真だ)を見ても、塚本邦雄(敬意を籠めて敬称略)が世を去ったという実感がわかない。大勢の方に紛れてお焼香をして、帰った。祭壇の両脇を飾っていた百合や芍薬の薄紅が、美しかった。
19日(日)も大阪へ。まず上本町の天地書房に寄る。ここは昔からずっと「ちゃんとした古本屋さん」だったが、半年振りくらいに中へ入るとその「ちゃんとした度」がますますupしていることに驚く。函に入った本の多いこと多いこと。値段がどうこうというより、学術的専門的な品揃えに圧倒されて、手にとってぱらぱらする気力も出ない。(単に日頃、安直な読み物ばかり読んで頭を鍛えていないからだけかもしれないが…。)手書きの値札(やわらかい楷書の、とても感じのいい文字だ)ばかり眺めて、たじたじと退散。
その後夫と心斎橋へベトナム料理を食べに行く。南船場の「An Ngon」というお店。初めて生春巻というものを食べる。少しだけだが、香菜も食べることができた。海老の煮込み、焼き茄子のそぼろあんかけ、うどん(半透明の麺。米粉でできているのか?)、デザートにマンゴープリン。食後、なんば駅まで歩く。えらい人ごみ。戎橋が架け替えの工事をしているのを見て驚く。「えっ。知らんかったん?前、いつ来たんや」と夫に驚かれる。わたしってひょっとして、遅れてる…?
by konohana-bunko | 2005-06-20 17:02 | 日乗 | Comments(0)

在庫リスト更新しました☆

■在庫リストを更新いたしました。

このはな文庫 在庫リスト
http://konohanabunko.hp.infoseek.co.jp/

・新着本を約40点追加いたしました。(2005.6.11)

広大なインターネットの世界をたどって、このはな文庫の在庫リストを見に来て下さるお客様。ただただ、感謝あるのみです。ありがとうございます。

日に日に育ってゆく、ツバメの雛。いのちの、ふしぎなちから。
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by konohana-bunko | 2005-06-11 17:25 | Comments(3)

あいくるしい

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職場の野良猫母子。お母さんは錆、子猫は三毛(ここには写っていない)・茶虎・黒白・雉。
by konohana-bunko | 2005-06-10 18:07 | 猫是好日 | Comments(0)

奈良漬な一日

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興福寺南円堂へお参り。
□道みち鹿の写真を少し撮る。今の時期は夏毛に換わり、背の斑点がくっきりしてきれいだ。雄は角がどんどん伸びてきている。カメラを向けたら、鹿が顔をしかめた。ヘンな写真が撮れた。このサービス精神旺盛な雄鹿を川谷拓三と呼ぶことにする。
奈良国立博物館の特別陳列「宿院仏師-戦国時代の奈良仏師-」を見る。彩色を施していないものが多く、木目がうつくしい。平明で、さっぱりとした造形。はげしく驚いたり感動したりしない代わりに、いくら眺めていても疲れなかった。
本館の平常展示では、唐招提寺の薬師如来立像を初めて見る。唐招提寺の薬師如来像は、この大きさで乾漆像だということが信じがたい。薬師如来像でこの迫力だから、盧舎那仏像を見たらどんな気持ちになるだろう。楽しみなような不安なような。また秋篠寺の梵天・救脱菩薩の立像(伎芸天と同時期のもの)もあった。後姿がいい。あとは興福寺の十大弟子、八部衆緊那羅像。
元興寺へお参り。波斯菊(ハルシャギク)が満開。(写真上)
□一旦猿沢池まで戻り、今御門通りを南へ、オリヅル社(6/2日記参照)を探す。どんどん歩いて奈良町物語館の辻に突き当たった。明らかに行き過ぎ。土曜日とあって散策の人が多い。奈良町資料館もいっぱい。引き返し、いくつか辻を覗いて、ようやくオリヅル社の看板発見。
古書くらしかの古本市 at オリヅル社におじゃまする。民家がアンティークきもののお店とカフェになっている。二階の一室に本が並べてあり、本好きな人のおうちに遊びに来たような気分になる。運命の一冊と出会う場、というよりは、並んだり積み重なったりしている本から立ち上がる空気を読むのが気持ちいい場だった。(写真下)
以上、6月4日(土)の備忘録。奈良県民の奈良漬けな一日。
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by konohana-bunko | 2005-06-05 10:37 | 日乗 | Comments(0)

路地の猫

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奈良市中新屋町にて。この猫、いつもこのあたりにいる。飼い猫か。
by konohana-bunko | 2005-06-04 17:55 | 猫是好日 | Comments(0)

奈良の古本市のお知らせ

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■古本市のお知らせです。

◇古書 くらしかの古本市 at オリヅル社◇

6月4日(土) 13時から 21時まで
6月5日(日) 12時から 21時まで
オリヅル社 奈良市今御門町26 (猿沢池そば)
    http://www.h6.dion.ne.jp/~orizuru/

 古書くらしかさん談によると…

  「夜のピクニック」から「猟盤日記」まで、もしくは
  村上春樹から根本敬まで、雑多な品揃えでお待ちしています。
  また、オリヅル社さんで開催するということで
  きもの本や花森安治関係の本なども、少しですが用意しています。
  ならまち散策を兼ねて、是非、遊びに来て下さい。

とのこと。南堀江の「ちょうちょぼっこ」さんや、『彷書月刊』の南陀楼さんの連載、あるいは「金泉堂」さん、といったあたりに心当たりのある方は、きっと楽しめるかなと思います。

■かねちょもさま、お知らせ転載ご快諾ありがとうございます。
 わたしもおじゃましてみようと思います。お近くの方は、ぜひ。 
by konohana-bunko | 2005-06-02 20:43 | 古本屋さん見聞記 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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