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2回間違えた

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30日(日)、かばん関西の歌会へ。今回の会場は難波のO-CAT。自分を含め6名出席。毎回必ず出て下さる方、新しくお越しになる方、会場に足は運べないけれどもオンラインでコンスタントに参加して下さる方、それぞれのスタンスで歌会に関わって下さっている。その片隅にいつも寄して(=関西のことばで「仲間に入れて」)もらえていることが、うれしい。

歌会に集まったメンバーの中に、7月30日がお誕生日の方がいらしたので、せめてものお祝い(??)にと、ピアニカで「Happy birthday」の歌に挑戦。2回弾き間違える。玉砕。
by konohana-bunko | 2006-07-31 18:00 | 日乗 | Comments(3)

『5メートルほどの果てしなさ』 松木秀

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「短歌人」所属の松木秀さんの第一歌集。以下引用。

カップ焼きそばにてお湯を切るときにへこむ流しのかなしきしらべ

核発射ボタンをだれも見たことはないが誰しも赤色とおもう

親指をナイフもて切る所からはじまる優良図書の『坊っちゃん』

あるときははらはらとふるかなしみの胡椒としての八月の雨

自動改札をくぐれば月の下ひとりひとりはひとり/ひとりへ

ふさふさと快癒を願う千羽鶴ぎゅうぎゅう詰めのまんなかの鶴

ゆうらりとわれのうしろをゆくものはこの世のことのほかにはあらず

引用終わり。

アフォリズムの横溢。インターネット上で、横書きで読んでもぎこちなさを感じない。読んでいて気持ちがいいのは、己を語らないところ、非常に乾いた表現であること。もし物足りないところをあえて言うとすれば、音のひびきや、ことばのイメージでうっとりさせてはもらえない、というところか。ふだん和歌/短歌を読まない人も、楽しめる歌だと思う。

(松木秀歌集『5メートルほどの果てしなさ』 歌葉28 BookPark 1,500円+税)
by konohana-bunko | 2006-07-29 22:40 | 読書雑感 | Comments(2)

空飛ぶ仲間たち 3

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朝、職場の渡り廊下の天井に、オオスカシバを見つける。じっと止まっているとはめずらしい図。夕方、ハチドリのように目まぐるしく飛びながら、花の蜜を吸うところをよく見る。
スカシバの仲間は、とても力強く飛ぶ。羽化した時にはちゃんと翅に鱗粉がついているのだが、飛び始めるとそれがすぐ落ちてしまうのだそうだ。それで、「透かし羽」。
by konohana-bunko | 2006-07-28 07:10 | 日乗 | Comments(3)

猫な日

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朝、電車の中で、ポール・ギャリコの『ジェニィ』(悠南書房で50円で購入)を読む。『ジェニィ』は猫になってしまった少年が主人公のお話。ピーター(主人公猫)が、海に落ちたジェニィ(ヒロイン猫)を助けようと自分も飛び込むくだりを読んでいる間に、電車は富雄から東生駒に向って発車。つまり、一駅乗り過ごす。

今日職場へやって来た若いお嬢さん。「困っているんです!」と、半泣き。「どないしたの?」と尋ねたら、お嬢さんのウエストポーチから雉虎の子猫が!しかも生後3週間くらい、目が開いたばかりの本当に小さい猫。捨てられていたのを介抱してやっと元気になったのだという。
「下宿で、猫飼えないんですけど、どうしても自分で飼いたいんです」と、泣く彼女。
そのやさしい気持ちを、何とか現実と折り合うところへ落とし込んでいかなければならない。猫だっていつまでもウエストポーチには入るまい。とりあえずご両親に相談して、実家で飼ってもらうのが一番いいよ、と話す。
彼女の用事が済むまでの数時間、わたしは子猫と留守番をした。切手貼りをしているわたしの手にじゃれついたり、足許をよちよち歩いたり(椅子のキャスターで轢きはしないかとヒヤヒヤした)。しまいにわたしの腿の上で、膝と膝の間に顔を突っ込んで寝てしまった。
彼女が迎えに来て、連れて帰ったら、あたたかさが消えて、腿がすうすうした。
by konohana-bunko | 2006-07-24 22:39 | 猫是好日 | Comments(6)

空飛ぶ仲間たち 2

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蜜を吸うとき、羽たたくのがキアゲハ、羽たたかないのがナミアゲハ、とどこかで聞いた覚えがある。わたしはこれはナミアゲハだと思うが、どうか。かなり大きかった。
by konohana-bunko | 2006-07-22 22:18 | 日乗 | Comments(0)

空飛ぶ仲間たち

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ブッドレア(フジフサウツギ)が咲き始めると、庭にいろんな虫がやって来る。キアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハなど、アゲハの仲間。ツマグロヒョウモンなど、中くらいの蝶の仲間。ハチの類、アブの類。夕方に来るスカシバの仲間。そして「ブンブン」と十把ひとからげに呼んでいるコガネムシたち。ハナムグリとか、カナブンとか、よく見て調べれば分類できるのだろうけれど、さて、どれが何なのやら。
16日(日)、ブッドレアにご来訪の上、勢い余って網戸にぶつかったのがこちらのブンブン。これはドウガネブイブイ?しばらくじっとしていた後、「ぶおおおおおおん」とごっつい羽音をさせて飛んで行った。
by konohana-bunko | 2006-07-20 22:33 | 日乗 | Comments(4)

わたしのすきなうた 2

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うそねっと 1・2・3  佐藤弓生



わらいあう手と手を窓に映しては
紅茶の
紅の
ふかく古りゆく

去年今年貫かれつつ
吐く息の

はるかなるはぐれ雲なれ

夜のパパ――きれい、つめたい、
あたらしい、
ありとあらゆるみぞれをつけて

満天に乳首ちかちかいたむまで
いまぼくたちは
いちめんの生



ひとたびのふたば
のように土つけてくちびる
を割る
わたしのことば

水底の
みどりの草をくしけずる
川に呼ばれてあなたは
来たの

さくらばな盛りあがり来る
胸底にヘリコプターを飼うらし
母は

口中に花はあふれて
女友達との日々は
遠のきすぎて



はなのあなふたつ
ふくらむ
赤ちゃんの
あなたはどこをただよう袋

ここもいつかは海ですか
腰骨を
しずかにしずめゆく
歯科の椅子

虚空から
虚空へわたる鳥として
花火は時のひずみにひらく

まだあたたかく畳の上に
たたまれて
人から布へもどる矢絣

(うそねっと 1・2 「かばん」3月号より/うそねっと 3 「かばん」7月号より引用)

特に好きなのは、1の「わらいあう手と手を」、2の「ひとたびのふたば」、3の「はなのあなふたつ」。ファンタジーの世界が、きちんと身体をくぐり抜けた、持ち重りのすることばで書かれているところがいい。
語割れや句跨りを使ったり、1首を3行分かち書きにしたり、現代短歌はいろんなことをやるけれど、壊せば壊すほど、五七五七七のリズムがたちあらわれてくるように感じる。定型は、しぶとい。五七五七七をより感じたいがために、敢えて壊そうとするのかもしれない。
by konohana-bunko | 2006-07-18 18:48 | 空中底辺 | Comments(2)

水もしたたる

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すっかり元気になった猫ちょんぴ、シャンプーをしてもらうの図。びしょびしょの段階ではいささか迷惑顔なれど、乾けばふわふわ、ええ毛並み。「結っても跡がつかないくらい芯からしなやかな」猫の出来上がり。
by konohana-bunko | 2006-07-16 21:31 | 猫是好日 | Comments(2)

カバーができた

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先月末、daily-sumusさんのblogでバームクーヘンの話を読んだ直後、偶然同じバームクーヘンを1箱いただいた。ふわふわで、卵の味がした。美味しいシンクロニシティって、あんねんなあ。
包装紙で文庫本のカバーを作ってみた。中身は折口信夫『橘曙覧評伝』(1943)。
バームクーヘンは木のお菓子
by konohana-bunko | 2006-07-11 18:44 | 日乗 | Comments(4)

ショータローはんの本

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姑は読書好きな人である。幅広いジャンルを読むのだが、なかでも池波正太郎が殊にお気に入りである。
某日、舅と姑の会話。
舅「何か買うて来てほしいもんあるか?」
姑「ショータローはんの本買うて来てほしいワ」
その日の夜、舅が買ってきたのは石ノ森章太郎の『HOTEL』だったそうだ。
ステキな夫婦だ。
by konohana-bunko | 2006-07-10 22:19 | 日乗 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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