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ビームの練習

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「こうもんビーム」の自主トレ中。



今日付けの読売新聞夕刊、文化面で「大阪の夢二 宇崎純一」の記事を読む。切り抜く。
by konohana-bunko | 2007-06-26 21:35 | 猫是好日 | Comments(2)

落書き?サイン?

◇お知らせ◇

6月22日(金)、奈良新聞社発行のタウンペーパー「ならリビング」古本屋さん特集に、このはな文庫が掲載されました。
オンライン版はこちら

うおお正体がバレるううー



先日O島さんとサイン本の話をしたのを思い出して、本棚を漁ってみたら、こんなのが出てきた。
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いしいしんじ・中島らも対談『その辺の問題』、田島征彦『王様が裸で歩いとるわ』。表紙を開くと、
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こんな絵が!
向かって右は個人名入り。こちらは間違いなく田島さんの絵だろうと思うのだが、わからないのがいしいしんじ。「うしいしんじ」?んーなんやこれ。誰かの落書き?それともほんまもんのサイン?
by konohana-bunko | 2007-06-23 22:34 | 日乗 | Comments(5)

『貧困旅行記』  つげ義春  晶文社(1991)

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フジケイ堂もちいどの店にて。ここのお店に行く時は、階段の入口から顔を横向けにすべし。この日はこのつげ義春と『チョコレートの本』を買った。

漫画ではなくエッセイなので、どうなのかな?と思いながら読み始めたが、結構面白い。漫画の地の文と文体が寸分違わない。ただ、著者の旅行記だから、漫画ほど虚構の世界ではない。

以下引用。

私は自分の好きなことは趣味にとどめているだけでは物足りず、何でも商売にしたくなる性分で、旅が好きだから「旅屋」を考えてみたり、さんぽが好きなので「さんぽ家」になろうと思ったりエスカレートするのだが、「旅屋」も「さんぽ家」も収入にはならない。(p147 丹沢の鉱泉)

そして1985年、妻子を伴った著者が奥多摩の山道を下るシーン。

半分ほど下った所で、道端の屋台でコーラやジュースを売っている若者がいた。こんな人の通らぬ淋しい山中で商売になるのだろうか。四、五メートル過ぎてからちょっと気の毒に思え、桶の水に冷してあるジュースを三本買った。おそらく資金もなく、茶店などの並ぶ場所に構えることもできないのだろう。それにしても、重いジュースをかついでここまで登ってくるのは大変なことだ。歩きながらそれを話題にした。「ああいう人こそ文無しのゼロから身をおこして、将来は偉くなるのだヨ」と、私は正助(引用者注:小学校四年生の息子)に聞かせた。自分のことを思えば、教訓じみた話など私はしたことはないのだた、つい口走ったりした。
「あの人ほんとうにお金ないの?」
「そうだよ、だからああして努力しているんだヨ」
「お金がなかったらオツリはどうするの?」
全然話が通じない。(p62 奥多摩貧困行)

写真、植物屋「風草木」さん。
by konohana-bunko | 2007-06-19 22:03 | 読書雑感 | Comments(0)

なつかしい街

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15日(金)、所用で奈良県文化会館まで。文化会館のロビーを歩いていたら、通りがかりの人に「図書館はここですよね?」と尋ねられる。図書館は新大宮に移転したこと、奈良駅か新大宮の駅からバスが出ていることを説明すると、
「えーっ。それ、いつですのん」とびっくりされていた。図書館が移転して、図書情報館になってから2年近く経つのではないか。

愛着のあった施設が移転したりリニューアルしたりしても、以前の施設のちょっとしたディテールの記憶が残っていて、ふとなつかしく思い出されたりする。例えば奈良県立図書館時代の錆びたスチールの私物入れロッカーだとか、須磨水族館時代の、エントランスの吹き抜けの上に吊るされていたハクジラの骨格だとか……。
そんな古い、更新されることのない記憶が、他のいろんな記憶の断片とごっちゃになって、オリジナルとまったく異なる過去の街を構築してゆく。それはわたしだけが納得する場所で、わたしはそこが大好きだけれど、同時におそろしさを感じることもある。そこに入り込み過ぎたら、もう二度と現在の現実に戻って来ることができないのではないか、という、なつかしさと等しい量の、おそろしさ。

写真、ミラノのカウパレードの牛。
by konohana-bunko | 2007-06-17 21:52 | 日乗 | Comments(2)

ブンブン堂で塚本邦雄の豆本を見る

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14日(木)、梅田の阪急古書のまちに行く。りーちあーと「読む人 林哲夫展」を見に。
阪急古書のまちへは、恥ずかしながら生まれて初めて。大阪生まれの大阪育ちなのに、梅田は道がぜんぜんわからへん。たくさんの人がえらい勢いで歩いていて、ぼーっと立っとったら突き飛ばされそう。

古書街は自分が思ったよりこぢんまりしたところだった。でもひとつひとつのお店がきれいで、品揃えも凝っていて、見ごたえがあるんだろうなーという感じ。わたしは貧乏症なので、気後れして、ガラスの扉を押し開けて中に入るのにすごく勇気が要った。

林さんに初対面のご挨拶。はじめまして、お世話になりますm(_ _)m。林さんがミカンちゃんの絵を描いておられるところを拝見。ミカンちゃんはオレンジの色鉛筆で塗ることがわかった。(色も柑橘類だ。)
O島さんとNべさんとお会いして、いろいろお話を伺う。O島さんNべさん、よしてくれはってありがとうございました。

O島さんと一緒に『ブンブン堂のグレちゃん』のモデルになったお店に行った。ガラスケースの中に、与謝野晶子や西東三鬼の色紙にまじって、塚本邦雄の豆本があった。4cm×3cmくらいの、布張りの表紙のついた本。あれも政田さんの手によるものだろうか?

写真、フィレンツェの駄菓子屋。
by konohana-bunko | 2007-06-14 22:12 | 日乗 | Comments(2)

『独神』  鈴木明

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daily-sumusさんに紹介されているのを拝見して読んでみることに。布張りの夫婦函に入った本を買ったのは初めて。
「運命の一首」とか「運命の一句」というものと出会う人がいる。短歌なら、自分にも思い当たるふしがある。わたしの場合は、新聞記事に引用されていた山崎方代の一首だった。
俳句も好きだけれど、俳句ではまだ、ない。いつか出会うのか、どうか。
それにしても、1ページに一句って格好いいよなあ。

以下引用。

脳、蟇に似ておかしいよさみしいよ

少年の指に繃帯山女魚の斑

ニワトリ目蓋は下から上へ春ですね

悪貨のごとく耀くあいつ冬の街

春は訣れのエレベーターの1の灯つく

父が叱ればえいぷりるのるが怯え

写真、フィレンツェの橋。
by konohana-bunko | 2007-06-10 22:00 | 読書雑感 | Comments(0)

あっちにも猫こっちにも猫

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天理本通り商店街の猫。お食事中失礼。カルカンの、猫の顔形のお皿でした。
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ミラノの猫。かまってちゃんですな。あーあーでんぐりしすぎてゴミだらけ。
by konohana-bunko | 2007-06-10 21:23 | 猫是好日 | Comments(0)

『受胎告知』  串田孫一

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いきなり以下引用。



一年ほど前にこんな詩を作った。そしてそれに「午前の陽射」という題をつけた。

僕は左膝が痛んで
繃帯をうんと巻いてゐた
みんなが遠足へ行つたことを
羨ましいとは思はなかつたが
その日フランス人の校長さんは
湿気臭い校長室へ僕を呼びつけ
キリストのついてゐるカードをくれて言ふ
センセイノコヱハカミノコヱデス
ワカリマスデスネ
そんなこと分りつこない
僕は逃げ出したくなる
校長さんの目にも鼻にも
血管がいつぱいだ
葡萄酒を呑みすぎるんだ
びつこを引きながらでも
遠足へ行けばよかつたと思ふ
ちんまりした午前の陽射は
僕を助けてはくれやしない
デスカラシンジナクテハナリマセン
誰もゐない学校だ
雀が遊んでゐた

この拙い詩は別段、特別の説明をしなくとも分る筈だが、私はその頃、フランス人が校長をしている中学校にいて、蹴球の試合をしている最中に左膝を痛め、びっこを引きながら学校へ通い、長いあいだ体操も出来ず、運動場にいても仲間がいろんなことをして遊んでいるのを見物していた。遠足にも行くことが出来なかった訳だが、前の日にそのことを校長室へ断りに行った。すると校長さんは、遠足に欠席することは許してくれたが、遠足の代りに学校へ来るように命じた。誰もいない学校へ来て何をさせるつもりなのだろうと思っていると、校長さんは私を閉め込んで、キリスト教の教えをさんざん聞かせ、信仰者にさせようとしたのである。
校長室というのは赤煉瓦の建物の中央にあって、あまり陽があたらず、窓のあたりに三角に射し込んでいるだけで陰気な部屋だった。いろいろなものがごちゃごちゃに置いてあったが、壁にくくりつけた書棚の柱に、キリストの磔刑像がかかっていて、校長さんはそれを背にして、さかんに私を誘惑した。
キリストという人は大層慈悲深い人で、こんな時には必ず私の方の味方になってくれる筈だのに一向に駄目で、木製の十字架にはりつけになって、銀色に光って痩せているばかりだった。

(『受胎告知』 串田孫一 筑摩書房 1955年 p178-181)



写真、雨のフィレンツェの薔薇。
by konohana-bunko | 2007-06-07 22:15 | 読書雑感 | Comments(0)

なまず

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5月末の吟行歌会が終わってから、カイロプラクティックに行ったり天地書房に行ったり。天地(難波)均一で『ゲンセンカン主人』『ヨシボーの犯罪』を見つけて買う。これ、面白いから売られへんやないか。その直後職場のブックセンターに取り寄せを頼んでいた『ブンブン堂のグレちゃん』が来ていたので読む。「古本と少女」のくだりがとてもよくわかった。こういうのも、シンクロニシティと言うのか。ほんまか?
そうそう、ブにも行った。ブの棚に『死ぬに死ねない』というタイトルの本があった。「ガン封じ寺住職のガン闘病記」云々というサブタイトルがついていた。うむむ。確かに深刻な事態だ。
写真は久米寺にて。
by konohana-bunko | 2007-06-06 22:46 | 日乗 | Comments(2)

読書の記録 皐月

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『フルヘッヘンド』  高橋みずほ  (歌集)
『西行の花』  十鳥敏夫
『Fleece Dog 原毛と不思議な針だけで作る小さな犬』  SINCO
『ノアの箱舟』  アーサー・ガイサート作  小塩節・小塩トシ訳
『ガセネッタ&シモネッタ』  米原万里
『世界がもし100人の村だったら』  池田香代子再話 C・ダグラス・ラミス対訳
『スズメ百態面白帳』  大田眞也
『斉藤一人さんが教える 驚くほど「ツキ」をよぶ魔法の言葉ノート』  池田光
『野口雨情詩集』  伊藤信吉編
『少年』  北杜夫
『沢野絵の謎』  沢野ひとし 椎名誠 目黒考二 木村晋介

正選『西行の花』、『ガセネッタ&シモネッタ』。逆選なし。『沢野絵の謎』、またくだらない本を読んでしまった……!絵がネタだった分だけ『発作的座談会』よりは面白かったかナ。    
by konohana-bunko | 2007-06-02 22:27 | 読書雑感 | Comments(2)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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