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読書の記録 神無月

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『超合法建築図鑑』  吉村靖孝編著  彰国社
『佐藤佐太郎歌集』  佐藤志満編   岩波文庫
『街道をゆく 18 越前の諸道』  司馬遼太郎  朝日文庫
『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』  福田和也  PHP研究所
『巌のちから』  阿木津英  短歌研究社
『運のつき』  養老孟司  マガジンハウス
『斎藤一人の絶対成功する千回の法則』  斎藤一人  講談社
『幼な子の歌』  タゴール詩集  神戸朋子  日本アジア文学協会
『土地と日本人』  対談集  司馬遼太郎  中公文庫
『母に習えばウマウマごはん』  小栗左多里  ソニー・マガジンズ
『遊覧日記』  武田百合子 写真・武田花  筑摩文庫

武田百合子を読んでいると、(胆のすわったおばあさんになってばりぼり歌を詠んでみたいもんだ)と思う。歌を書き始めてから、年を取るのが楽しみになってきた。
by konohana-bunko | 2007-10-31 23:37 | 読書雑感 | Comments(2)

今日の俺

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って、イケてる?
by konohana-bunko | 2007-10-31 21:38 | 猫是好日 | Comments(3)

◇お知らせ◇ブックカバー展〜旅へ〜

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◇お知らせ◇

『ブックカバー展〜旅へ〜』
10/31(水)〜11/12(月)
11:00~18:00
於 カフェ南果


奈良市高畑町のカフェ南果さんに、
手作りブックカバー(布/紙)、古本、新本、手作りのものが集まります。
テーマは「旅」と「食」。

このはな文庫の古本も、ほんの少しですが、参加いたします。
どうぞお立ち寄り下さい。

くわしくはこちらに。
南果(地図・アクセスも)
カフェ南果実blog
by konohana-bunko | 2007-10-25 22:39 | 日乗 | Comments(0)

新人歌人作品集  十首+エッセイ

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土曜日の点景   十谷あとり

古き曲流れてゐたり柘榴の実笊に盛りたる木の実の店に

紙の耳は波打つ浜辺海のなき町を廃品回収車過ぐ

皺おほく入り組む貌をもつ犬の歩み来てわれとすれ違ひたり

石畳に雨は降りそむ 石に落つる雨ははるかな海を呼ぶ音

にはか雨避けむと並ぶひと、ひと、犬、世界遺産の瓦の下に

飼い主に従ひ空を仰ぐ犬 雨宿りとは何かも知らず

何願ひし痕跡ならむ溶けのこる蝋に重ねて灯(ともし)を献ず

落雁の舌に消えゆくつめたさよ母が死んだらきつと淋しい

菊人形花のひしめく衣ひきこの世にあらぬ人ばかり佇つ

歯を磨けョ! カトちやんの笑顔見てしのちテレビを消せば夜は暗かりき



■最近、衝撃を感じた現代短歌

街ゆけばマンホールなど不安なるものの光をいくたびも踏む   佐藤佐太郎 『天眼』
佐藤佐太郎の、日課の散歩の中から詠まれた歌。写実詠と呼ばれる歌も、幻想的な前衛短歌も、それを醸成したのは作者が生きた現実の日々である。短歌というのはつくづく、日常から生まれる文学だと思う。わたしはわたしの日常の中で、こころ動かされる何かを見つけては、歌を書く。歌い続けるために必要なのは、諦めないことだけなのだ。きっと。

                 (「短歌研究」2007年11月号掲載)

by konohana-bunko | 2007-10-23 20:25 | 空中底辺 | Comments(3)

旅する古本屋さん COW BOOKS

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智林堂さんのblogに教えていただいて、土曜日、秋篠の森へ。旅する古本屋、COW BOOKSさんを見学に。
トラックで移動する古本屋さん、と聞いて、一瞬移動図書館を連想したのだけれど、いやいやまったくああいう地味なものではない。車も雑貨類も非常に趣味のいい、オシャレな印象。
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本の品揃えは、串田孫一、植草甚一、武田百合子、和田誠、など、など、いかにも古本好きの喜びそうなラインアップ。(でも、エッカーロではある。いささか。)
この、瀟洒ないすゞのトラックを眺めながら、(いろんな古本屋さんがあるもんやなあー)と、つくづく感心してしまった。本を楽しむ、本で遊ぶ方法に、決まりなんてあらへんもんね。何でもやってみたもの勝ち、楽しんだもの勝ちやなあ、ほんまに。
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秋篠の森は里山の隠れ家といった感じで、光も風もとてもここちよかった。目も心も、お正月したような一日だった。
3枚目の写真は、エナガ。枝から枝へくるくる移っていた。
by konohana-bunko | 2007-10-21 22:39 | 古本屋さん見聞記 | Comments(5)

三毛猫

路地で三毛猫発見。カメラを持って近づくと、
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おや、向こうからも接近。
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「ニャー」かまってちゃんの猫だった。
by konohana-bunko | 2007-10-18 22:28 | 猫是好日 | Comments(0)

自動車盗に注意

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新大宮の駅前、「自動車盗に注意」の横断幕のイラスト。
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今日びそんな自動車ドロおらんやろ
by konohana-bunko | 2007-10-13 21:50 | 猫是好日 | Comments(3)

写真が出てきた

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犬の話」で書いたA子の写真が出てきた。
絵本『わたげちゃん』の上に載せて、写真の写真を撮る。
17歳で亡くなってから、もう7年近く経つか。

『わたげちゃん』
ポール・エリュアール作 ジャクリーヌ・デュエム絵 薩摩忠訳
至光社ブッククラブ国際版絵本
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ネエさんには世話になったなあ
by konohana-bunko | 2007-10-11 22:03 | 猫是好日 | Comments(2)

橘曙覧メモ(11)

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司馬遼太郎『越前の諸道 街道をゆく18』(朝日文庫)より抜き書き。



《(頭略)こんにちの松岡町の一性格ができあがるのは、正保二年(一六四五)、福井藩松平家が、五万石を割いてここに分家の藩を創設し、いわゆる「御家中」が引越してきて、町割を造り、松岡藩が成立してからである。(中略)
 『松岡藩夜話』
 というくだりがある。「小身の侍は土間にねる」という小見出しがついている文章を、つぎに写しておく。

   松岡様御時代には、御家中の小身の侍たちは、土間にて、床(ゆか)のあるものはなかった。しかし、その具足びつには、軍用金を貯置し、暮しも質素で、下僕一人を召抱える程度であった。

 江戸封建制の成功は、行政官である諸藩の「御家中」の清廉さと質素さにあったといえるだろう。
 土間には、おそらくわらを敷き、そこに夜の衾をのべて寝たに違いない。江戸期、幕末まで、北陸一帯の小農の家は、その多くが土間だけで床(ゆか)がなかったという証拠が他にもある。小身武士の家は、小農なみにしてあったのである。》(p146-147「松岡町」)



 《越前今立(いまだて)で漉かれてきた和紙は、懐紙や往来物(引用者注:寺子屋の教科書。安価な出版物)につかう安っぽい紙ではなく、奉書である。元来は、平安期の院宣、室町将軍の御教書(みきょうしょ)や戦国大名の下知状といったおもおもしい内容を書きしるすために用いられた。
 江戸期では、社寺の行事、庶民の婚礼などごくふつうの、しかし多少あらたまった行事にはこれが用いられた。障子紙や行灯にはる紙も、これに類したものであった。ともかくも、しわがなく、純白で、きめのうつくしいのが、越前奉書紙である。
 一方、鳥子紙は、紙の王といわれたりした。(中略)紙の色は、鶏卵の殻の色―クリーム色―を帯びている。この鳥子紙についても、室町時代以降、越前のものが第一等といわれつづけた。
 越前が、これら上質紙の製紙に卓越していたのは、ひとつには小国であるわりには歴史的に大小の寺院が多く、紙の需要がさかんなうえに、品質管理もうるさかったからであろう。》(p188-189「紙と漆」)



上は曙覧の家の様子の参考として。曙覧は土間に直に机を置いて本を読んでいた。それは貧しかったからでもあるが、当時の小規模な民家はだいたいそのようなつくりになっていたからだとも言える。
下は越前の紙について。この引用の前に越前和紙の歴史の解説がある。正玄の家で扱っていたのは上質の紙だったのではないか。だとすれば取引先は寺社、藩向けが中心か。他国に卸すものもあったかもしれない。正玄の家の商売の様子、それにもまして曙覧が育った府中の山本家の雰囲気が知りたい。

写真、ジェノヴァの水族館。
by konohana-bunko | 2007-10-10 22:35 | 空中底辺 | Comments(0)

『超合法建築図鑑』にハマる

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『超合法建築図鑑』  吉村靖孝編著 彰国社

(あ、この本、逆)と思ったのは、カバーと帯。普通ならカバーに写真、帯が無地かなと思うのだが、これは無地のショッキングピンクのカバーに、全面に写真がデザインされた幅広の帯がかかっている。

実際に街に存在する、どこか奇妙な建物と、その建物の解説文が見開きになった図鑑。解説には、不思議なかたちのこれらの建物が、どのように(建築関係の法律・法令に)合法的なのかが書かれている。
例えば、高層階部分が斜めにそぎ落とされたかたちになっているビルやマンションを、折々見る。今までどうして斜めになっているのか考えたこともなかった。これは通称「道路斜線」というもので、道路と道路の反対側の地面への光と風を確保するため、一定の角度で高さを制限されるのだという。
他にも、北側斜線とか、日影制限とか、セットバックとか、建築関係の人なら誰でも知っているようなことなのだろうけれど、わたしは全然知らないいろんなしばりがあり、建物はそのしばりの中で形を決められていくのだ。
あちこちの角を気まぐれに切って食べたショートケーキのようなビル、どこを抜いても崩れるジェンガのようなビル。どれもしばりを守って、許す限り目一杯のものを建てようとしたがために、ちょっと妙な格好になってしまったのだとも言える。

崖の角度は土質によって違うこと、駅のプラットフォームは建築物ではないので、道路(高架)の上や川(橋)の上に作ってもいいこと。東京の高速道路の周囲には、運転中の安全を確保するため、広告の制限があるのに、阪神高速には制限がないこと。保育園の建物に備え付けられる、避難階段ならぬ避難すべり台。どこかで見たことあるような、でも意識して見ていなかったものが、いろいろ。
こんなん読んでたら、街を歩きたくなってくるよなァ。
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by konohana-bunko | 2007-10-08 22:53 | 読書雑感 | Comments(0)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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