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角を揃えてみたり

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古本屋さんで本を買って、家に持って帰るのはうれしい。電車の中で紙おしぼりで本を拭く、紙おしぼりが茶色っぽく汚れて、カバーのコート紙がちょっとだけぴかっとするのがうれしい。古新聞をテーブルに広げて、買って来た本の値札をはがす、シールはがしのスプレー(コクヨの水色の缶に入ったの。これの匂いは好き。フェルトペン式のやつは臭い)を振って、シールが浮いてくるのを待つ。しばし。
鉛筆書きの値段は、消しゴムで消す。やわらかくて太い字、かたくて筆圧の高い字。どこのお店で買ったか、字を見たらわかる。
このあと、写真を撮ったり(撮り忘れたり)、読んだり(読めなかったり)、いろいろあるわけやけど、ここまでやった本を眺めるのが好き。机の上に積み重ねて、手で角を揃えてみたり。

天地さんで『パリへ行った妻と娘』近藤紘一など買う。100円。前読んだ『目撃者―近藤紘一全軌跡』は、売れた。こっちは残しといてもええかなと思う。
by konohana-bunko | 2008-01-27 21:23 | 日乗 | Comments(0)

鉄板

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たこ焼きの鉄板、うちにもあるデ。関西人の台所のデフォルト……?
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カリカリになるまで、よう焼いてナ
by konohana-bunko | 2008-01-26 21:24 | 猫是好日 | Comments(0)

雪、ちょっとうれしい

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21日の朝、昨夜の雪が積もっていた。大阪で生まれ育ったので、こどもの頃は雪が積もるとうれしかった。今でも、ちょっとうれしい。かつ、ちょっとどきどきする。近鉄は朝のうち少し電車が遅れていた。竹が積雪で線路に垂れ下がったとのこと。電車よりバスの方が心配だったが、道路の雪は解けていた。
職場で雪投げをして遊んでいる学生さんを見た。
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電車で、玉城徹の『子規―活動する精神』を読む。

《何年も、ただ一句の前に佇むという詠み方が必要である。そういう読者が存在しなくなれば、短歌や俳句という詩型は滅びるより仕方がなかろう。》(p25-26)

《文体を決定するものは、けっして、幾つかのサンプルによる自由な選択などではない。書き手の生い立ちとか、教養とかいう副次的要素によるのでもない。作者の、現実に対する関り方が、文体を規定するのである。文体が、先行するのではない。》(p225)

わたしはきっと、書いてあることを、ほとんど理解できないまま読んでるんやろうなと思いながら読む。わからなくても興味深いし、面白い。何かいっぱい大事なことが書いてある気がする。



家では、『詩人 金子光晴自伝』。天地書房(上本町)の均一台で買ったもの。表紙の背の部分がちぎれて、ない。これ、どないかして直されへんかなと思う。開いた時、指がざらざらして、何となく落ち着かへん。本って手触りも大事なんやね。
内容は、もう、むちゃくちゃばっかり。こんな本は、何も身につまされない、若い時に読まな、あかんね。今は(もしこの人が夫や息子やったら)とか、そんな余計なことを考えてしまうから、気分が悪くなってくる。(そう言えば『どくろ杯』の時も同じことを思ったんやった。懲りひんね。)
それでもつい、文章がいいから読んでしまう。
by konohana-bunko | 2008-01-22 22:26 | 日乗 | Comments(2)

『日々の泡、泡の日々』  藤原龍一郎

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久し振りにはげしい頭痛に見舞われ、カイロプラクティックの治療に駆け込む。駆け込む、というのはあくまでも気分の上の喩えで、実際にはすり足に近い。頭が痛いのに走るのは無理。
築42年の頚椎、がんばれ。



『セレクション歌人 番外 藤原龍一郎集』を読む。藤原さんの歌は、混んだ電車に揺られながら読むのがもっともふさわしい気がする。繰り返し繰り返し歌われている「東京」のイメージは、わたしにはいまひとつ実感をもって感知できない。けれど、文学に対する執着のつよさは、痛々しいまでに胸に迫った。

タクシーの窓から見えるコンビニの数を数えてサビシガリヤめ!  (第13号水門)

自転車を自転車置場に放置して以後人生は煙よ、けむり  (煙よ、けむり)

コンドルは飛んで行く その空を見ることもなけれど詩の死は見たい  (空気男)

坪内祐三『三茶日記』を読んでいるワタクシである楽勝である  (楽勝)

胃袋に金魚を飼いて慰藉となす人間ポンプ安田里美や  (笑顔)

ブックオフその一隅に詩歌集の死体置場(モルグ)ありたり望みを棄てよ!  (モルグ)

by konohana-bunko | 2008-01-17 22:25 | 読書雑感 | Comments(0)

大学堂さんの猫、うかつな一日

所用のため奈良まで。奈良は時折日が差したり、霙がぱらついたり。
時間に余裕があったので、普段はなかなか歩きに行けない東向北通りへ。(何か楽しそうなものはないかな)ときょろきょろしていたら、すぐ左手に古本屋さんが。大学堂さん。均一台はない。(お天気のせいではなく、普段からない様子。)入口のガラス扉を開けてそーっと入ると、古本のいい匂いが。本が床から高く積み上がっているけれど、雑然とはしていない。とてもオーセンティックな印象。山の中に塚本邦雄の『初学歴然』『詞花芳名帖』の背が見える。

そして店に入って5秒後、画集の山のてっぺんにいた猫に釘付けになる。
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シャルトリューという猫種だそう。毛並みがミンク毛布みたい。この後写真が撮れないくらい、熱烈歓迎のすりすり&ごろごろを賜る。すてきなネックレス。よくお似合いです。
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家に帰って「月刊Yomiっこ」2007年10月号の古書店特集を見てようやく、大学堂さんが、ならリビングの記事でご一緒したお店だったことに気付く。何てうかつな。また伺います。



文化会館で集会室の手配、奈良国立博物館で「おん祭と春日信仰の美術」展を見学、智林堂さんで『天才アラーキー写真ノ方法』(集英社新書)を買って駅へ戻る。夕方になるにつれ奈良駅周辺にどんどん人が増えてくる。屋台も出ている。日曜日とはいえ珍しいこともあるもんやと思っていたら、今日は若草山の山焼きの日だった!あーもう、ほんまに今日はうかつやった。
by konohana-bunko | 2008-01-13 23:10 | 古本屋さん見聞記 | Comments(3)

鉄の惑星

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Photoshopでパノラマ画像から惑星を作る方法」というのを見て、早速遊んでみる。
空のきれいな、広々したところで写真を撮ったら、また作ってみよう。
by konohana-bunko | 2008-01-09 18:04 | 空中底辺 | Comments(1)

『花柄』  魚村晋太郎

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2007年最後に届いたメール便。包みを解くと、(まあ、)とため息が出た。魚村晋太郎さんの第二歌集『花柄』。

第一歌集『銀耳』も、この第二歌集『花柄』も、同じ砂子屋書房、倉本修さんの装幀。『銀耳』の造りは、歌集の王道を行く雰囲気だった。だけど(だからこそ?)、魚村さんにはちょっぴり、地味な気がした。例えて言えば〈すごく仕立てのいい、上質なツイードのジャケット、但し父のお下がり〉みたいな感じ。『花柄』は、カバーもない。帯もない。こちらは、白磁のお皿のような本。何てきれいな。



本を読んでて、(終わるな!)て思ったのはいつ以来やろか。あかん。好きすぎてよう書かん。堪忍して下さい。(←どなたにともなく。)好きな歌だけ、引かせて下さい。



   『花柄』より

いつかまた出遭ふだらうか痛いほど細部を見てた頃の世界に

嘘をつむ河原があつて積むひとの声がしづかだ沈黙よりも

おわかれを言つて別れたことがないガム噛みて手にあます銀紙

一緒に来た瓦斯が別別の穴を出て湯をそそのかすやうに春の夜

踏まれるための鉄の板あり出来損なひの×(ばつ)のごときをあまたならべて

この夢は素早く見よと白い粉溶けてコップのむかう葉桜

のつぺらばうひとりもあらはれぬまひる豆腐の絹は水にかさなる

さげた瓶のふれあふ音が壁越しに近づいてくる古草の野を

のぼるときよりゆつくりとしづむ星つめたい耳に耳はささやく

パンの屑しるべにおとす兄妹のやうだつたふたり落葉をふんで


          『銀耳』より

     残酷な包みをあけた日があつた 花水木、風に白をかかげて

     白梅町冬の底なりいたづらなおとうとの手がわたしをさがす

     伐るまへの竹にみちてたひかりかもしれないなんどしても飽きない

     口のなかまで空が来た 寒いつてさむいつて言へおれのかはりに

     ボトルに口をつけてのむとき真水にもおよぶとおもふ月の引力

by konohana-bunko | 2008-01-08 22:38 | 読書雑感 | Comments(0)

初売りは「女子とふるぽん」から

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古本屋さんの店頭で棚から抜いたら表紙に絵が。あ、こんなところに怒りオヤジ!……じゃなくて、フロベール。



このはな文庫2008年の初売りは、ブックダイバー(探求者)さんの店内ミニ古本市「女子とふるぽん Vol.2」から始まります。今回出品の目玉は雑誌「天然生活」。創刊号もあります。こころあたたまる絵本から佐野史郎の『クトゥルー怪異録』まで、混沌の品揃えでみなさまのお越しをお待ちいたしております。みなさまどうぞよろしくお願い申し上げます!

【新春「女子とふるぽん~」Vol.2】
 ―ダイバー店内で開く、女子&オトメン(乙男)のミニ古本市―
 日時:2008年1月10日(木)~16日(水) 11:30~19:30
 場所:神保町の秘境 ブック・ダイバー
by konohana-bunko | 2008-01-06 21:58 | 古本屋さん開業記 | Comments(0)

一発芸

アザラシ!
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「…………」
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(すべった……orz)
by konohana-bunko | 2008-01-06 21:37 | 猫是好日 | Comments(3)

買い戻す

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家族のひとりと小遣いを出しあって買ったEXILEの「LOVE」(CD+2DVD)に、年甲斐もなくわたしの方がハマる。ええやないですかEXILE。これ聴きもってやったらアイロン掛けとか洗濯とか無駄に楽しいデ。

正月休み、家族と大阪へ買い物に。まず日本橋のビックカメラ。残念ながら天地書房なんば店はお休み。そこから家族は丸井へ、自分はブックオフの難波南口店へ。前回永田典子歌集があった詩歌句集の棚で、十谷あとり『ありふれた空』帯付を発見する。105円。買う。買い戻す。これは、どなたか、読みたいと言うて下さる方に差し上げることにする。

高島屋と丸井の間の広場みたいなところで、ストリートダンスを観る。オレンジの帽子の女の子がcoolだった。
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笑顔がキュート!
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by konohana-bunko | 2008-01-03 22:29 | 日乗 | Comments(5)

何もないところを空といふのならわたしは洗ふ虹が顕つまで


by このはな文庫 十谷あとり
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